Chit-Chat! 10

<作者より>

2021年6月のツイートをまとめた、短いトーク集です。

時事ネタや場所などの固有名詞、小説本編とは矛盾する内容もあります。

実際にあるようなないような、曖昧な設定でお楽しみください。

また、画像がないと意味がわからないものもあります。


  1


涼夏「ぴえん」

千紗都「最新ワードだね」

絢音「千紗都の最新は何年前まで有効なの?」

千紗都「5年くらい」

涼夏「おばあちゃんか!」

千紗都「で、何がぴえんなの?」

涼夏「言ってみただけ。悲しみのない生活を送ってる」

絢音「悲しみのない生活。パワーワードだね」


  2


千紗都「おはよー」

奈都「……」

千紗都「ん?」

奈都「可愛い。今日のチサは一段と可愛い」

千紗都「いつもと同じだけど」

奈都「いつも可愛い。目を背けたくなる可愛さ!」

千紗都「褒められた?」

奈都「もう、見ていられない!」

千紗都「褒められてる?」


  3


涼夏「平日も休日も、ずっと千紗都と一緒にいる」

千紗都「夫婦ってそういうものじゃない?」

涼夏「今、私たちが夫婦って言った?」

千紗都「言ってないけど」

涼夏「あれ? 言ってない?」

千紗都「ん?」

涼夏「言ったよね?」

千紗都「言ったっけ。まあ、どっちでもいいけど」


  4


千紗都「この先、生きていく上で、裁縫くらいできるようになった方がいいかもしれない」

涼夏「それはそうだね」

千紗都「違うかもしれない」

涼夏「できた方がいいよ」

千紗都「涼夏がしてくれるから……」

涼夏「甘やかされてる千紗都は可愛いけど、裁縫はできるようになって」


  5


絢音「涼夏の太ももの内側の柔らかいところを噛みたい」

涼夏「えっ? 私? 千紗都じゃなくて?」

絢音「なんで?」

涼夏「いや、別に、絢音がそうしたいなら……」

絢音「したい」

涼夏「えっと、じゃあ、どっかで、ちょっとだけ……」

絢音「やったね」


  6


千紗都「おはよー」

奈都「カッローア」

千紗都「どこの国の言葉?」

奈都「オリジナル」

千紗都「奈都は朝から……面白いね」

奈都「今、言葉を選ばなかった?」

千紗都「慎重に選んだ」

奈都「呆れてる?」

千紗都「……個性的で、私は……続けてほしいよ?」

奈都「泣きたい」

千紗都「なんで!?」


  7


涼夏「千紗都と濃厚接触したい」

千紗都「具体的には?」

涼夏「それは、だから、例えば、裸で……」

千紗都「裸で?」

涼夏「キスしたりとか……」

千紗都「他には?」

涼夏「他には、その、まあ、ほら、色々と」

千紗都「涼夏はエッチだね」

涼夏「そんな冷静に指摘されても……」


  8


涼夏「旅のしおりが作りたい」

千紗都「どこ行く?」

涼夏「どこでもいいけど。別に行かなくてもいい」

千紗都「なんだそりゃ」

涼夏「旅のしおりが作りたいの」

千紗都「出来たら見せてね」

涼夏「優しい。好き」

千紗都「今のは謎思考だね」

涼夏「そう? 他の子なら、『作れば?』で終わりそう」


  9


涼夏「絢音は反抗期とかあった? お父さん嫌いみたいな」

絢音「私は兄弟と戦うのに、父親を味方につけた方がいいって考えた」

涼夏「兄弟とよく戦ってるけど、仲悪いの?」

絢音「普通じゃない? 別に恨みや憎しみはないよ」

涼夏「怖いし!」

絢音「涼夏は妹と仲はいい?」

涼夏「普通かなぁ」


  10


千紗都「今はITよりDXなんだって」

涼夏「なんだそりゃ。PC-9801DXか?」

千紗都「何それ。デジタルトランスフォーメーションだってさ」

涼夏「カッコイイ! ナッちゃんとか好きそう!」

千紗都「あー、わかる」

涼夏「で、それ、何?」

千紗都「知らないけど。ITのことかな?」


  11


千紗都「変なねーちゃんある暗がりでセックスの乱発。変なねーちゃんある暗がりでセックスの乱発」

奈都「……」

千紗都「何?」

奈都「チサの口からそんな単語を聞く日が来るなんて」

千紗都「神聖な行為らしい」

奈都「神聖な行為をある暗がりで乱発しないで」

千紗都「それは言えるね」


  12


奈都「私、魔法少女になる」

千紗都「ぶっ!」

奈都「マンガみたいに噴かないで。チサ、美人なんだから」

千紗都「奈都が変なこと言うから!」

奈都「私、変なこと言った?」

千紗都「自覚ないの?」

奈都「魔法少女って、日常的になりたくならない?」

千紗都「ならないけど」


  13


千紗都「早く毎日涼夏の手料理が食べれる生活がしたい」

涼夏「毎日ご飯作るから、千紗都がいっぱい稼いできてね」

千紗都「無茶言わないで」

涼夏「無茶なのか」

千紗都「私、何も出来ないから、涼夏に見捨てられそう」

涼夏「そうだね」

千紗都「否定してくれなかった! 本気で泣きそう……」


  14


千紗都「涼夏、指舐めていい?」

涼夏「えっ? 指?」

千紗都「うん」

涼夏「い、いいけど……」

千紗都「じゃあ、ぺろぺろ」

涼夏「……」

千紗都「美味しい」

涼夏「濡れてきた」

千紗都「そりゃ、舐めれば濡れるでしょ」


  15


千紗都「グッモーニン!」

涼夏「おはよ。テンション高め?」

千紗都「そうでもないけど、マンネリ打破?」

涼夏「私は朝の挨拶にそんなに多様性を求めてないけど、頑張ってる千紗都は可愛い」

千紗都「涼夏が多様性とか難しい言葉使った」

涼夏「高校生だからね。難しい言葉、使うよ? 軋轢とか」


  16


千紗都「涼夏、このゲームはキャラクターごとの特性はないの? 涼夏はファッションが+1、絢音はスポーツが+1、奈都はオタクが+1みたいな」

絢音「私、そんなにスポーツは得意じゃないよ?」

奈都「待って。そもそもオタクってパラメータ、無いし! 私、そんなにオタクじゃないし!」


  17


涼夏「千紗都とメロンパン巡りがしたい」

千紗都「メロンパンかー。美味しいよね」

涼夏「千紗都がどうしてもって言うなら、クリームパンでもいい」

千紗都「メロンパンでいいよ」

涼夏「でも、千紗都が泣いて頼むなら、クロワッサンでもいい」

千紗都「メロンパンがいいかな」


  18


奈都「壮大なファンタジー小説を読んでると、この世界の普通さにがっかりすることがある」

千紗都「病院に行くならついていくよ?」

奈都「そういうのじゃないし!」

千紗都「私とメロンパン巡りとか、退屈でしょうがないよね……」

奈都「楽しいし! チサもメロンパンも大好きだから!」


  19


千紗都「おはよー。いい天気だね」

奈都「いい天気? これが? チサには何が見えてるの?」

千紗都「奈都は今日も面白いね」

奈都「まあいいや。行こ」

千紗都「よくないから。もっと引っ張って。私は奈都のくだらない話を楽しみにしてるの」

奈都「褒めてるの? けなしてるの?」

千紗都「ベタ褒め」


  20


奈都「エリエールとグリモワールは似てる」

千紗都「えっ? 似てる?」

奈都「うん」

千紗都「エリエールとアリエールならわかる」

奈都「アリエールとグリモワールが似てるって話?」

千紗都「いや、そんな話はしてない。そもそもグリモワールって何?」

奈都「チサがグリモワールに興味を!」


  21


絢音「イカって10回言って」

千紗都「イカ、イカ、イカ、イカ、イカ、イカ、イカ、イカ、イカ、イカ」

絢音「カナダの首都は?」

千紗都「バンクーバー」

絢音「オタワだよ」

千紗都「聞いたこともない」

絢音「トルコの首都は?」

千紗都「アンカラ」

涼夏「ねえ、イカはいつ出てくるの?」


  22


千紗都「おはよー」

奈都「おはようございます、千紗都様」

千紗都「新しい趣向だね」

奈都「驚きもされないのですね」

千紗都「カバン持って」

奈都「ご自身で持たれた方が……」

千紗都「私に逆らうの?」

奈都「想定した展開と違います」

千紗都「一体何を想定してたの?」


  23


千紗都「奈都は、おっぱいは好き?」

奈都「な、何? 急に何?」

千紗都「ううん。オタクって、みんなおっぱい好きでしょ?」

奈都「偏見だから! まあ、チサのおっぱいは好きだよ? おっぱいだけじゃないけど」

千紗都「どこが一番好き?」

奈都「顔」

千紗都「即答だった」

奈都「飽きそうにない」


  24


涼夏「胎内記憶っていうのがあって」

千紗都「何かあるの?」

涼夏「千紗都のお腹の中にいた時にね」

千紗都「いないから!」

涼夏「聞いて」

千紗都「記憶が間違ってる!」

涼夏「胎内記憶なんてそんなもんだよね」

千紗都「同い年だから!」

涼夏「偶然だね」


  25


涼夏「千紗都に着床したい」

千紗都「涼夏って、定期的に私のお腹にいたがるけど、どうして?」

涼夏「あっ、嫌だったらもう言わない!」

千紗都「別に全然嫌じゃないけど、変な子だなって思って見てる」

涼夏「普通だし!」

千紗都「普通は友達に着床したがらない」

涼夏「今、流行りなんだって」

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