第41話 VS邪女神エステリーゼ①
正樹達は魔道装甲車に乗ってグリンデルに向って走って行った。
普通なら馬で約2日かかる所が正樹が作った魔道装甲車は約2時間程で到着するのであった。
「やっぱり。車だと早いな。」
「そうね。この先に大きな魔力があるわ。多分エステリーゼだね。」
「地下にはそれよりもデカイのがある。それがギリオンだと思う。」
ギリオン達の居場所が分かったので正樹はクラリスと明日香に
「しかし、良く似合っているなあ。その男装。本当にお前ら女性か?」
「正樹! 失礼だよ! 私男じゃないし。」
「旦那様....この鎧....胸がキツすぎます..。」
クラリスが正樹に答えると
「胸がキツいですって! 一体いくらあるのよ?」
と明菜は文句を言ったのであった。
すると正樹が
「ああ。クラリスの胸な...前にクラリスの番の時に計ったぞ。確か....98だった気がするなあ。」
それを聞いた明日香とみどりは
「そんなに...大きいの...私なんか....92だったのに...。」
「私は88になったわ。」
「みどり...それをサラリと言うんじゃない! 私の方が....わああああああん!」
明日香が大声で泣きだすのであった。
「まあまあ。明日香。胸を大きくする方法があるけど?」
「明菜さん。それ教えて!」
「私の魔法でおっぱい大きく出来るよ?」
「本当に!」
明日香は喜ぶとみどりが止めを刺すのであった。
「明菜さん。其の魔法って効果が10分しか持たないと言っていましたよね?」
「マジっすか?」
「マジっす...。」
「があああああん。」
更に落ち込む明日香。
それを見た正樹は
「そろそろ良いか? 作戦内容を言うぞ?」
「おまえのせいじゃああああ!」
「ぐはあああ!」
明日香は正樹に周り蹴りを放つのだった。
明日香の機嫌が収まったのを見てからみどりは正樹に聞くのであった。
「正樹君。此れからどうする?」
「俺は降りて地下迷宮に行く。明菜達はこのまま進んでエステリーゼを倒せ。」
「「「「了解。」」」」
明菜達はそのまま進んで行くのであった。
丁度その頃、地下迷宮の入り口付近にエステリーゼが護衛のオーガジェネラル100体と一緒に立っていた。
『そろそろ。ビルト平原での戦いが終わる頃ですか。もちろん私達の勝ちだと思いますけどね。』
エステリーゼは微笑みながら呟いた時、前方から大きな光の玉がエステリーゼの所に命中した。
ズドオオオオオオオオン!
激しい騒音が周りを響かせて行く。
『そうなっているの? オーガジェネラル部隊....って...あああああああ!』
エステリーゼは驚いていたのであった。
100体のオーガジェネラル部隊が一瞬で亡くなっているのが。
その後すぐに鉄の乗り物がエステリーゼの目の前に止まった。
『何なの? あれは?』
すると鉄の乗り物から明菜とみどりと男装した明日香とクラリスが降りて来た。
エステリーゼはみどりを見ると少し苦い顔をして答えた。
『貴方は「聖女」みどり。生きていたのね。』
「そうよ。言い忘れてけど、ビルド平原での戦いは私達の勝ちだから。」
『それはどういう事かしら。』
「それはね。貴方の配下の3人の魔神を私達が倒したからです。」
「そう言う事だ。エステリーゼ!」
『その死天王を倒した相手は誰ですの?』
「先ずは私、緑川明菜。もう一人は松風正樹。そう貴方がクズと言った召喚者ですわ。」
「明菜。俺があのネコマスクを倒したからな。後で一緒にお茶にしようぜ!」
明日香は男言葉で明菜に言うのであった
「そうね。あんたは虎の魔神を秒殺したらね。正樹も獅子の魔神を秒殺したから後で一緒にお茶しようね。」
「そう..この二人が三人の魔神をまさに瞬殺。」
クラリスは胸張って言うのであった。
『その男性は何処にいるのですか?』
エステリーゼは正樹の居場所を尋ねると明菜が答えた。
「知らないわよ。貴方程度なら私達で十分だってさ。ねえ。みどりさん。」
「そうですね.....それは本当の事だけど。」
『あらあらあら。私に勝てると思うのですか?』
「「「「勝てます!」」」」
明菜達は揃って言うのであった。
『ならば。此処で死になさい! ブラッディ・ハリケーン!』
エステリーゼは暗黒魔法ブラッディ・ハリケーンを放った。
それは黒い嵐になって明菜達を襲い掛かるのであった。
『これね。黒い嵐に当たると生命力を捕らえるので頑張ってね。』
明菜はみどりに指示をするのであった。
「みどりさん。魔法を。」
「うん。聖結界「女神の防壁」!」
みどり達の周辺に光の壁が現れた。
『聖女さん。貴方のレベルではこれを防げないわよ?』
「やってみたらわかるわよ。」
黒い嵐はみどり達の光の壁に突撃すると.....黒い嵐は...消えて行った。
『何なの?』
「彼...私達の旦那のスキルで私達のレベルは8倍になったのよ。だからこれぐらいの事出来るのよ!」
『小癪な小娘め。』
「みどりさん。明日香さんとクラリスに支援魔法をお願い。私も同様に支援魔法を使う。」
「はい。「女神の壁」・「天使の祈り」」
「こっちは「身体能力強化」・「魔法耐性強化」」
みどりの天使の祈りは聖なる光を味方に付与する魔法で闇属性を無効化するのであった。
ついに明菜達とエステリーゼの戦いが始まったのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます