第39話 ビルト戦役⑤(明日香VSバルゼー)
明日香と虎将軍バルゼーの戦いが始まろうとしていた。
バルゼーの恰好を見て明日香は
「貴方...。まるでどこかの私がいた『日本』で良く見たプロレスラーに似ているわ...しかも弱い方の...確か...ああ! 思い出した! 『ネコマスク』だ!」
『なんだ? そのネコマスクって言うのは?』
「え~と。私のいた世界での格闘大会でいつも出ている人なのよ...しかも貴方そっくりだわ。」
『ほう? そいつは強いみたいのだな。是非会いたいものだ。』
「違うって...。言いにくいけど..よ そのネコマスクはね.....わ・い・のよ!このバカめ! だって女性にも負けているもん。あれには引いてしまったわ。」
『俺をそのネコマスクと同じにするんじゃない!』
「だって。マジでそっくりだもん。」
『なんだと!』
「しかも、その顔と恰好が本当にソックリだし...まさか...あんたって其処恰好でこの世界に転移して来たの??」
『しれねえ! 俺は此処で魔神として生まれたのじゃあああああ!』
「あら。そうなの? 残念....。」
『いい加減にしろよ.....この小娘....。』
明日香はバルゼーを怒らせるように煽っていたである。
バルゼーは身体から白いオーラが出て来て
『お前。俺を怒らせよって。後でたっぷりと可愛がってやるぜ。じゃあ犯そうかのう。』
「もう。私、毎日誰かさんに犯されているのでいりません。」
『ならば、掛かってこい。小娘!』
「行くよ!」
明日香はバルゼーに向って行くのであった。
明日香がバルゼーの首に向って切り込もうとするとバルゼーは左の爪で剣を受け止めて右の爪で明日香に切り裂こうとしたが、明日香は素早く後ろに下がってかわして又剣で切り込もうとしていく。
バルゼーも左の爪で明日香の剣を受け止めて右の爪で切り裂こうとするがさっきと同じようにすばやく後ろにさがる明日香。
そう言った攻防が続いて行く....。
『小娘。なかなかやるのう。』
「どういたしまして。猫ちゃん。」
『猫と言うな!』
「だって猫じゃん。」
『このまま埒が上がらん...。奥の手を出すしかないか。『獣化』!』
バルゼーは人間タイプから本来の姿に変化するのであった。
その姿は白い虎での姿で白い翼が生えてきてまるで何処かの物語に出て来る...白虎になっていたのであった。
『この姿で戦うのは....ある剣士との戦い以来...500年ぶりだわ。』
「へえ...その剣士には勝ったの?」
『引き分けたわ。相手は片手を失い。俺は左目を失った。中々いい相手だったわ。』
「そうなんだ。じゃあ。ここで死んでくれる?」
『ほう...。小娘勝てるのかのう?』
「勝てるよ。....多分ね。」
『なら行くぞ! 秘技「風刃斬」』
バルゼーの両方の爪から風の刃が出てきて明日香に向って放つ。
明日香はその風の刃を剣で受け止めて行くが、何回か明日香の身体に当たり傷だらけになって行く。
『小娘。いつまでかわしていられるかのう。』
「...」
『言葉にも出ないのか。あははははは!』
「....秘技「天地演舞」!」
明日香はバルゼーの方に向って飛び込んで行く。
バルゼーの風の刃をかわして懐に入り...そして斬った。
『ぎゃあああ!』
バルゼーの翼が切り落とされて、しかも左手の半分が切り落とされた。
明日香はそのまま剣でバルゼーを斬り込みしていく。
バルゼーは右手の爪で受け止めようとしたが爪が全部斬られていくのであった。
『俺の翼と左手があああああ!』
「私ってね。得意のは『小手』なのよ。」
『おのれええええ!』
バルゼーは右手を明日香に向けながら口から赤いブレスを吐いた。
しかい明日香は...それをかわしてバルゼーに対して
「秘技「無双演舞」」
明日香は右手に持っていた剣と腰にあった短剣を左手に持ってマサキの得意技を使用してバルゼーに無数に見える剣でバルゼーを斬り刻み....。
『小娘....なかなか....やるのう...。ぐは...。』
「さよなら・・子猫ちゃん。私を傷物にしたバツだよ。」
『ぐはああああ。』
バルゼーは明日香の剣技によって粉々になるのであった。
「ふう。まさか正樹のスキルで能力が上がって勝てたけど、普通ならこっちが死んでいたわ。正樹って...大好き! だから終わったらベットで可愛がって欲しいなあ。」
明日香は傷だらけになりながらニコリと笑うのであった。
「さてと、正樹の方がどうなっているのかしら?」
明日香は正樹の方に目をやると誰かが念話をしてきたのであった...みどりだ。
『明日香ちゃん! 大丈夫?』
「大丈夫よ。みどり。」
『勝ったの?』
「うん。少し傷だらけになったけど勝ったよ。」
『よかった...。』
「そっちはどうなの?」
『こっちは、一応大きい相手はほぼ全滅したわ。』
「なら一旦そっちに戻るね。」
『了解。』
明日香はみどり達の所に戻るのであった。
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