遊園地、11時の約束
Cecile
第1話
皆さんは、デートをした事がある方は、初 デートはどんな感じだったのだろう? 私のは、最悪だ!!嫌でも不幸が友達、大親友かもしれない私だから、まぁやはりあんな物かな?!だから仕方がなかったのかもしれないが?! あれは、もううんと昔の話だ。そして私が、まだ18歳になったばかりの時だ。 実は、私にはとんでもないクズの従兄弟の男がいた。今はもういない。50歳の時に、孤独死をしたから。 この男は、年が40歳後半か50歳になってからのどちらかだが、親に頼んで実家の近くにアパートを借りてもらい、親が家賃を払っていたのだ。 その親が、その母親なのだが、(父親は喉頭癌で何年も前に死んだので)たまに様子を見に行っていて、その日も見に行ったのだ。 そして、床に倒れて死んでいるのを発見したと言う事だ。死因は特に分からなかったそうだ。 だが、アルコール中毒で入退院を繰り返していたし、長い間無職で、親にせびって小遣いをもらってはその金でずっと酒を飲んでいたので、体が変になっていたのが原因かもしれない、と想像する。 とにかくこの男、ヒロシは私の母の大切な物を沢山、我が家から勝手に持ち出しては、質屋に持って行き、買い取ってもらっていたのだ。そして毎回数万円を貰っていた。(私が現在筆記中の"My Scum Relatives"に詳細が出ている。) 質屋に売っていたのは、ブラジル産の蝶額だ。これを何十枚も、額縁に入っているのもそうでないのもを含め、しまってあるのを勝手に持ち出しては我が家に近い、個人経営の質屋に持ち込み、売っていた!! だから何十万円も稼いだだろう。だがそのお金で酒を買い、飲んでいた。酒が飲みたい一心で母の物を泥棒していたのだ。 それがついに母に分かり、その日母は警察を呼んだのだ。そして来たのが二人の警察官だ。30代の刑事と、20代前半の巡査だ。 そしてこの巡査が後に、私の初デートの相手として、私と遊園地で待ち合わせをした人だ。 注. これは、この出来事やこの巡査に対しての憤りでは無い。実際には、彼へのラブコールなのだ。 いや、ラブコールだったのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます