よりそい
こたた
第1話「わたしたちの始業式」
さわやかな朝。身体も軽く、なんでもできそうな気がして鼻歌を歌う私の前で幼なじみの麗佳ちゃんのお世辞にも上手とは言えないがとても元気な歌声が響いていた。
「麗佳ちゃん、それ何の歌なの?」
「えぇ〜知りたい?」
「うん。知りたい!」
私はこんな何気ない登校の時間も儚い青春だと空を見て感じていた。
麗佳が振り向いて答えた。
「半日授業の歌だよ〜」
こうして私の青春は終了した。
しばらく歩くと学校の校舎が見えてきた。
「もう着くね。」
麗佳がそう言って隣の私をみたその時、路地から白い猫が飛び出してきた。
「あ、白猫!」
猫は驚いてすぐに逃げたが私たちもすぐに追いかけた。
猫はあちこち走り回ったあと人の家の敷地に逃げこんだ。
「あ〜逃げられちゃったね」
「かわいかったね。珍しいよね白猫。」
近くにあったベンチに座り、ひと息つくとお互い顔を見合わせる。
「学校...!」
その後学校に行き、すぐに帰った。
帰り道では半日授業の歌は聞こえなかった。
よりそい こたた @kotatamasamune2sensei0213
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。よりそいの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます