『預言者』

やましん(テンパー)

『預言者』


 『ほらというか、おかると、である。』




 20万年ほどまえの、アフリカ。


 やましんさんの、はるかむかしのご先祖様。


『いやあ、よい天気。あんれま、ひるでも、あの、まんじゅが見えている。』


『よく見えてるぞ。なんでも、いずれ。あれを食べに行けると。』


『だあれが、んなこといった。』


『や! 』


『あやあ、『ご』か。』


 ごき大将のはるかな先祖だが、あまり、見た目変わらない。


『おいら、『ご』族の、預言者、『ごき』であるご。あなたたち、『ひ』は、やがて、あの、『つき』………つまり、あんたがたがいう、『まんじゅ』のところまで、飛んで行き、そのかけらを、もたらすであろう、ご。』


『なにを、あほなこと。相手にならね。』


『なんと。我らと、仲良くするべきご。でなければ、空のかなたから、より、しんぽした、『ごき』が、現れるであろうご。』


『ふん。ばからし。いこいこ。みるだけで、気持ち悪いひ。』


 『ひ』、と、『ご』、は、はるか昔から、そりが悪かったのであるが、『ご』は、『ひ』の可能性を見抜いており、おちかづきになる、メリットも、よく、知っていたのだ。



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『預言者』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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