第77話 means

銀の鈴から、東海道線ホームまでの

直通エレベーターは、なぜか

目の前の位置。


コンコースへ出なくても、乗り換えが出来るのは

そういえば、新幹線以外ではここだけで

歴史的に東海道線が、発祥の路線だった、なんて

そんな事を思い起こすのは、歴史好きな人々

だろうか。




めぐの国の神様は、ゆっくり立ち上がって


さっきの話の要約をする。




「なるほど。それで日本の、出雲の神様は

何もしないのか。

日本人は、わりといい加減だったから

偽物の神様が出て来ようと、それを信じる

国民も少ない。


偽物の日本人が増えても、そのうち死に絶えると


そう思っているのか?


まあ、いいが。ヨーロッパにまで侵略しなければな」と、言って。


江戸市中を踏みながら歩いて行く。


ガラスで仕切られたエレベーターへと。






「偽物の神様?」と、アメリカの神様が言うと



彼は、にっこり、振り返る。





ドイツの神様は「ああ、新興宗教の。

自分が八百万の頂点だから、寄付金は一万円以上から受け付ける、って言っている(笑)俗物だろう。聞いた事がある。


値段付ける神様なんて、聞いた事ないが(笑)。


根拠がないのに[科学]って言う宗教だろ?


確か、日本の官僚組織から落ちこぼれた

劣等感が顔つきに出てる、貧相な男で」と

ドイツの神様は手厳しい。


神を名乗る不届き者、だからだろうか。



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