第68話 true

まあ、それも

真の日本人ではない人達のする事である。


なぜなら、日本人は相互に助け合い、お互いに

魂を磨く事を貴ぶ民族なのだから。



だから、信仰も宗教も

そこには馴染めない。



自らの魂を磨く事が目的。



それ以上でも以下でもない。








東京駅のドーム天井脇に、大きな映像ディスプレー。


そこに、相撲中継のような画面。


スポーツニュースだろうか。



引退した力士の舞の海、が解説をしている。




「見事なものね、スモーレスリング。あれも、魂を磨く事なの?」と、フランスの女神。




「そうだね。元々は力比べから始まったものだけど

勝ち負けが目的じゃなくて。相手をも尊敬して、フェアに戦って、力比べをする。


努力して、尽くす事が目的なんだ。

だから、モンゴルの力士が

ずる休みをして、横綱を首になったりしたのも



それは、アンフェアだから。



魂を磨く、道に外れてるんだからなんだ」と、ドイツの神様。



さすがに神様だけあって、よく解った言葉である。




「フェアって言葉は、なんとなく分かるな」と

アメリカの神様。



かつてのアメリカ合衆国も、開拓と自由を求めて

各国から集まってきた人々の国だった。


だから、フェアである事を信条としていた。



やはり、侵略したい人々が、それを壊してしまったのだけれども。







「すっと前、日本の銀座にマクドナルドができて

あれを侵略だって思った日本人も居たね」


と、ドイツの神様。





「うん、そのマクドナルド・ジャパンに日本人の社長、アップルコンピューターに居た人が

なったりしたんだけど。

それなんか、日本人が日本人を侵略してる見たいだったけどね。


アメリカ本社の手先になって」と、アメリカの神様は笑う。



国籍も、人種も関係なくて。


結局は低次元な欲望の強い人々が

侵略を好んで


そうでない人々は、魂を磨く、ような

高次元の行動に楽しみを見出だす、って

言いたいらしい。


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