親が歌舞伎町No. 1ホストと再婚。その男前の新しいお父さんの娘が、 学年一の美少女で俺と同居することになったんだが、無防備にキャミソール姿とか下着だけで 俺の前に現れるから周りには絶対これ内緒です。

雲川はるさめ

第1話



看護師の母親が歌舞伎町No. 1ホストと再婚した。その男前の新しいお父さんの娘が、

学年一の美少女で俺と同居することになったんだが、無防備にキャミソール姿とか下着だけで

俺の前に現れるから周りには絶対これ内緒です。


「え、お母さん、再婚するの...?」


「あ、ごめん。再婚するの、っていうか、

もうしちゃったの...」


「俺に何の相談もなしに...??」


「うん...」


「シンジには悪いと思ってる...

なんか、反対されそうだったから、

つい、勢いで先に婚姻届を出してしまったの...」


喫茶店で。


俺は新しいお父さんと、

その娘と対峙していた。


周りの目が。


他の客の視線が痛かった。


正確にいうと。


俺と母さんに注目している、というよりは、

むしろ。


男前すぎるお母さんの再婚相手と。


更に、その娘。


イケメン過ぎる若いパパの遺伝子を

受け継いで。


整った顔立ちの美少女が、

目の前にいたんだ。


だからこそ。


周りの視線はふたりに集中していた。


美少女は俺のこと知ってる。


ちなみに、俺もその美少女のことは知っていた。


てかな。


同じ高校で。しかも、

同じクラスにいる大嫌いな女子なんだが...


顔は綺麗で可愛い。


でもな。


性格は超絶悪くてだな。


俺のこと、陰キャぼっちくん、


などと、名前を呼ばずに。


そんな不名誉なあだ名で呼んでくる奴だった。




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