フォスフォロスの城壁
一刻ショウ
一部 光明
序章 闇と稲妻と伝承
序章 闇と稲妻と伝承
今から四百年前。
突如として現れた英雄、最古の加護持ちたるザフォラ・ケロスは、その詳細が失われた現在もなお多くの人々の信仰を集めている。
すでに数百年の過去に死したザフォラが真実人間であったかは、現代に生きる人の身には知り得る
ただひたすらに築き上げた壁の内側で息を殺すしかなかった人類は、英雄ザフォラとそののちに生まれた加護持ちたちによって、その孤立から解き放たれた。彼ら〝加護持ち〟は我々にとって神力の代行者に他ならない。
その証明として、ザフォラが彼の神力の
強力な加護を与えられた加護持ちに三神にあやかった異名をつける習慣も、英雄ザフォラに由来する。
他にザフォラの功績として語らずにおけないものといえば、なんといっても〈
この神殿は唯一闇蜥蜴に対抗することのできる存在たる加護持ちを集め、人々の安寧を守ることを目的として建てられ……。
『イポミア年代記』第二巻一章『英雄ザフォラの功績について』より抜粋
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます