私は百合だが百合じゃない!~スキルが故に百合ハーレム~

ヴォイド

魔人国編

魔王編

第1輪 私は百合だが百合じゃない!

お母さん、お父さん、元気ですか?

いや、こんなこと言うほど時間は経ってないですね

あの時家を飛び出してごめんなさい

私は今...


転生初日で魔王の前にいます


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


遡ること数時間前

私は両親と喧嘩をして家を飛び出した

そのまま近くの山を登った

その途中だった


(なんだろう...キャンプファイヤーやってる時みたいなにおいがする...)


そう思った

だけど、気付いた時には遅かった

既に火の手は私の真後ろまで来ていて...


そのまま私は死んだ


そして異世界転生テンプレの神様のいる異次元的なところにいた

私は小説が好きだったからそういうテンプレもわかっていた

それでも最初はびっくりした

少しあたりを見まわしたら神様がいた

その神様曰く


1.間違えて自然発火起こすやつやっちゃった

2.間違えて私の近くにその自然発火やっちゃった

3.手違いで死なせちゃったから異世界転生テンプレいいよ


この神様大丈夫なのか?と思ってしまったのは私だけじゃないだろう

私が転生する異世界は


・ステータスって思うと自分だけ、ステータスって言うと周りの人もステータスを見れる

・ステータスは名前、種族、年齢、スキル、ギフトの4つが見れる

・スキルは1人3つ持っているが、ギフトは一部の人しか持ってないし、1人1つしか持ってない

・基本的な種族は4つ、人間、魔人、亜人(エルフやドワーフ、獣人、他)、人魔(人間と魔人のハーフ)

・人間と魔人は戦争中(所謂、勇者の魔王討伐)

・人間は亜人を奴隷にして、魔人は亜人を戦意のある者は戦士に、戦意のない者は匿っている

・人魔は他3種族全部から迫害を受けている


らしい

それで、神様は


「スキルを選んでも良いぞ、それと、ギフトで『スキル鑑定』をやろう」


とのことだけど私は


「いや、スキルを自分で選ぶとなると不公平なんでいいです」


と言った

そして転生間際に神様は


「そうそう、服は向こうにあった服で、容姿と年齢は変わらないからの」


とか言ってた

...

そういうのってもうちょっと早く言うもんじゃないの?


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ここが異世界?」


...

って


「なんでこんな荒野なの!?過酷スタートなの!?鬼畜なの!?」


落ち着け、落ち着け私

取り敢えず、ステータスを確認しよう


(ステータス)


名前:ユリ ツバキ

種族:人魔

年齢:16

スキル1:魅了(天/パ/同/美)

スキル2:魅了(天/パ/同/美)

スキル3:魅了(天/パ/同/美)

ギフト:スキル鑑定


...

人魔...

やっぱりあの神様はダメだ...

まぁ、気を取り直して

もうちょっとスキルについて詳しく見れるかな?


(天元突破/パッシブ/同性/美少女or美女)


...


「私は確かに百合だ!だけど、百合じゃない!」


しかもスキル3つあるのに全部同じって...

取り敢えず、天元突破級って言うのは...


『クラス』

スキルには強さによってクラスがある

上から順に

天元突破

限界突破

天才

秀才

凡才

の5つに分けられる

基本的に凡才か秀才、天才は10,000人に1人いればいい


...

神様...自重してください...

一先ず置いといて次、パッシブってことは...


『発動条件』

スキルには発動条件があり、

アクティブ

パッシブ

オート

の3つがある


う~ん...ちょっとわかりにくいけど、つまり

アクティブは任意発動

パッシブは常に発動

オートは自動発動

ってことかな?

それで、問題のこれ、同性はどういうこと?


『スキル別効果補正』

スキルによって違うが、効果に補正がかかる

付いてないこともある


...

神様なんてクソくらえ

いや、一概に神様を悪く言うのは止めよう、私を手違いで殺して転生させたあの神様クソくらえ


ザッザッザッ


「え?」


誰か来たけど...

軍かな?


「...魔王軍だ、貴様、種族はなんだ」

「え、えっと...人魔です...」


潔くしよう、うん、少しはマシになるかもしれないし


「...」

「...」

「面白い、魔王様に出してみよう」


...

え...


「お前ら、この人魔は魔王様に出す、傷をつけるな」

『ハッ』


ま、魔王...


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


そして馬車に揺られて連れてこられ、今に至る


「その者はなんだ」

「この者は自ら人魔と答えました」

「ほぅ」

「魔王様なら気に入られると思い、こうした所存でございます」

「ふむ、貴様、名前は何という」


えぇっと...名前と苗字は逆だから...


「百合...百合 椿です...」

「...」

「...」


無言が怖い...


「その者は我の部屋に連れておけ」

『!?』

「そ、そこまで痛く気に入られるとは...」

「絶対にその者に傷をつけるな、付けた者は...」


極刑だ

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