第5話 米油

調味料大好きなので、油も気になる私です。


流行に乗ってココナッツオイルもギーもアマニ油も試してみたけれど、どれも続いてはいない。


ギーは味が好みではないのか、なかなかうまく使えずに終わってしまった。

アマニ油はメーカーによって味の親しみやすさが全然違う。

前回買ったものがなかなかの変わり者で、使う度に個性の強さをどーんどーんと主張してくるのに疲れてしまい、今は少し距離を置いている。


1番仲良くなれたのはココナッツオイルだけれど、この子もなかなかの強さがある。

甘く可愛く見えて、根は絶対譲らない頑固者。

笑顔で変わる気のなさを訴えてくるので、使う用途を選ぶけどその分ハマった時のパワーは強い。

それにプラスして温度が低いと固まってしまう気まぐれ感……


あれ?何だろうか……。

油達が擬人化されて浮かんでくるな。

ココナッツオイルが姪っ子に見えてきた。


油界でのアイドルはごま油なのかな……。

馴染むけどパンチもあって、離してくれない魅力の持ち主。

あの匂いだけで、わくわくする。


オリーブオイルは、色んなものに染まってくれる感じが“主役にも脇役にもなれちゃう役者気質だなぁ……“と思ってしまう。

その魅力にプラスして健康面にも役立つ素晴らしさ。気遣いの人オリーブさん。


じゃあ、今日のタイトルの米油はどうなのか。


目立つことはないかもしれないけど、そっと寄り添ってくれる。

温度をあげても耐え下げても固まらず、そっと食事に貢献し、お米を炊く時に入れればつやとしっとり感を、そっと与えてくれる。

美容面にもそっと手を差し伸べてくれる優しさまである。


私にはこの“そっと“感がたまらない。

ずっと側にいて欲しい。


お米という馴染みのあるものから出来ているところも、親近感があって安心するのかもしれない。

ほっこり、優しくてあたたかいイメージ。


ごま油もオリーブオイルもないと困るけど、安心するのは米油。


そんな米油さんを昨日新しく買ってみた。


たまたまお買い物の途中で発見したお店。

すごいこだわりのありそうなところの米油で、精米の現場で一滴ずつ圧搾してオイルを絞り出してるらしい。

新鮮な玄米からわずか0.6%しか取れない油らしく、お値段もこだわりな分なかなかしたけれど、調味料好きとしては買わずにいれず。

千葉のふさおとめさんの米油を瓶に詰めていただき持って帰ってきた。

とてもキレイだ。


しっかり私の栄養として生かさせていただきます。


早く使いたくてたまらない。

油のことで、頭がいっぱい。


そんな金曜日。








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