第66話 まさかの途中下車
「たかと君…テレビと電気消して…」
理佳子が消え入りそうなほど小さな声でそう言った。
俺はリモコンでテレビの電源を切り、立ち上がって壁のスイッチを押し電気も消した。
急に暗闇になって目が慣れないまま感を便りに理佳子の隣に戻った。
そして理佳子の両方の肩を軽く抑えベットに倒し寝かせた。俺の左腕を理佳子の首の下に回して右手はもう一度理佳子のロンTの中から理佳子の腹を滑りながら胸に移動する。理佳子の乳首を掌全体でゆっくりと円を描きながら愛撫する…理佳子は「ん…んん…」と必死に声が漏れないように我慢してるようだ。俺は左の胸から右の胸に移動して同じように愛撫を続ける。愛撫をしながらそっと理佳子にキスをし、またお互いの舌を絡み合わせる…理佳子は完全にとろけていって身体の芯まで熱くなり自分の身体とは思えないほどどこに触れられても敏感になっていた。
「ん…んん…うーん…」理佳子はどんなに我慢しようとしても声が漏れてしまい戸惑う。
「たかと君…」
思わず名前を呼んだ。
「理佳子…」
そして俺は理佳子の上半身の服を脱がせて理佳子の両脇腹に手をそっと添える。ただ触れただけで理佳子の身体がビクッと反応する。
俺は両脇腹に手を添えた状態で理佳子の首もとへキスをする。舌と唇が理佳子の首筋を吸い付き撫でて鎖骨辺りまで行ったり来たりを執拗に繰り返す。
そして徐々に理佳子の身体の下の方へ移動し左手で理佳子の右乳房を愛撫し左の乳房に舌を這わせる。
理佳子の身体は大きくのけ反り「あぁ~」と妖艶な吐息が漏れる。俺は丁寧に丁寧に理佳子の両乳首を舌でコロコロと転がすように愛撫した。その度に理佳子の身体はビクビクと応える。
そして更に俺の舌は徐々に理佳子のお腹辺りを這いずり回り脇腹や腰の辺りまでゆっくりと移動しながら…股関節の方へと…
理佳子の身体は極限まで感度が高まっていく。
俺は一度体勢を戻してもう一度理佳子の首の下に腕を回す。そして理佳子の乳首を愛撫し、徐々にその手は理佳子の下腹部の方へと伸びていく。
理佳子のヘソを通って下腹をすり抜けて下着の中へ
それから20分ほど経って俺はベットに座り込んで肩を落としている…
理佳子が…
「たかと君…大丈夫?」
理佳子は俺に心配してそう言ってくれたが、俺は男としてこんな大事な局面で男の機能を果たせなかった自分の身体を責めている…
あのあと順調にマニュアル通りに行ってるように思えたが、最後のゴールイン間近というところで俺の野生の獣が意気消沈して機能を果たすことが出来なかったのだ…
理佳子の身体を燃え上がらせるだけ燃え上がらせて途中下車してしまった俺のショックは計り知れない。
理佳子もそれをどう感じているかまではわからないがとにかく俺を慰めてくれる優しさに俺が何とかプライドをギリギリの所で保つことに大きく貢献してくれている。
「理佳子…済まない…」
理佳子はそっと俺の身体に抱きついて包容してくれた。
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