第64話 野獣、ついに動き出す

夕飯を終え、理佳子を先に風呂へ入らせ俺は二階の部屋に戻った。

その間にいつかこの日の為にと買っておいたコンドームをそっと枕に忍ばせる。

今日こそは…今日こそは俺は大人の男になるんだ…

理佳子…お前の全てを俺に預けてくれ…

俺はエッチなシミュレーションを頭の中に描きまるで詰め将棋のように一人で最初から最後まで妄想に耽る。

知識はずっと培ってきたから、あとは実践あるのみ!

今日こそは理佳子と本当の意味で…いや、ちょっといかがわしい意味で一つになるんだ!


その時理佳子が風呂から上がってきた気配が感じ取れる。

俺は急いで風呂の支度をして階段を降りた。

理佳子は湯上がりで少し顔を赤く染めて蒸気を漂わせ、ただでさえ色白な肌に映える血色の良さを更に色気を漂わせ立っている姿に俺は見とれてしまった。

こ…この娘を…こんな可愛い娘を俺はこれから…

若さゆえ想像力逞しい妄想が俺を発情させる。

理佳子が親父と母さんに向かって


「お先にお風呂ありがとうございました。凄くいいお湯加減でした」


そう言って頭に巻いたタオルをほどいて礼を言う。

親父と母さんは理佳子の可愛さに見とれている。

そして理佳子を先に俺の部屋に戻らせ俺はそのあとすぐに風呂へ入り急いで身体をまんべんなく洗い風呂を出て理佳子の元へ戻る。

理佳子は俺が用意してあったドライヤーで髪を乾かし終えたところだった。


「理佳子…パジャマとか無いけど大丈夫か?」


「うん、おばさんからお姉さんの服とか下着をお借りしたから大丈夫だよ」


「そっか」


理佳子は人の使った下着とか服とかあまり気にしないのか…

てか今身に付けてる下着は姉ちゃんのかよ…

それはそれでちょっと引くなぁ…

これは減点1だな…

俺は時計を見る。まだ20時を少し回ったところだ。

野獣になるにはまだ少し早いな…ちょっとテレビでも適当に見てもう少し時間ずらすか…

俺は野獣のごとき闘争心を内に隠し理佳子とバラエティー番組を見ながら理佳子をチラチラ見ている。

やっぱり可愛い…もう頭ん中がエッチな方に向きすぎて何も集中出来ん…この時間が辛すぎる…理佳子はどうなんだろう…普通にテレビ見ながら笑ってるけど…この後の俺の計画は理佳子の中では想定済みなんだろうか?ダメだ…ムラムラして我慢出来ん…

俺はさっきシミュレーションしていた妄想をどのタイミングで実行に移そうか思案していた。

理佳子と俺はベッドに並んで座っている。

俺は左手をそーっと理佳子の背後、腰の辺りから伸びて理佳子の左のお尻辺りに忍び寄る…

そして理佳子は俺の方を振り向く。

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