第3話もしかして…告る気?

俺は屋上に着いたが誰も居ない…と…いうか…


ちょっとヤバいモノが目に入ってしまった…


多分上級生のカップルが…


イチャついてる…


これは…そっと居なくなろう…


俺は忍び足でそーーーっと物陰に隠れた。


その時…あの女子二人が来やがった…


これはバッドタイミング!


ここでガチャガチャ言い合いになっちゃったらせっかく良い雰囲気になってるカップルが逃げちゃうじゃん…


おっ…あの二人…カップルに気付いたな。


どうするかな…


女子二人はハッとしてすぐに物陰に隠れた。


マジかー!物陰に隠れて覗いてやがるよ!


てか、おい!あのカップルキス始めちゃったよ!


こりゃ喧嘩止めるどころじゃないな!


あっちの女子二人も興奮してるし~!


そう言えば清水はどうしたかな?


ゲッ!清水は反対側から覗いてるぅ~!


どういう展開~?



あっ…清水…どっか行っちゃったなぁ…


おっ…女子二人もなんか怒りながらどっか行ったなぁ…


ちょっと清水追ってみよう。


そして俺は清水の姿を探した。


廊下を歩いてる清水を見つけて、俺は声をかける。


「なぁ清水…どうした?」


清水は顔を伏せたまま何も言わない…俺はそれ以上聞いてはいけないと思いそっとその場を去ろうとした。


その時女子二人がこっちに向かって歩いて来る。


「あの男最低だよね!結局誰でも良かったんじゃん!」


「マジムカつく!もうどうでもいいわ、あんな奴!」


そう言いながら俺の横を通りすぎて行った。


振り返るともう清水の姿は無かった。


なるほどね…清水も結局遊ばれちゃったってことか…とりあえず何事もなくて良かった。


俺は安心して帰宅した。


次の日清水は学校に来なかった。


次の次の日もその次の日も…


清水もう来ないのかなぁ…そうとうショックだったんだなぁ…


その程度に俺は思っていたが…次の日は清水が登校してきた。


俺は触れて欲しくないのだろうと思い素知らぬフリをした。


その時清水が…


「黒崎君……………ありがと………」


たった一言だったがボソッと俺にそう言った。






あれから約9カ月…


清水は手作りのお守りを俺にくれた…


「あぁ、あの時な…あの時清水…すげぇ落ち込んでたみたいだから…何も言えんかった…ゴメンな…」


「黒崎君………優しいね……わかってたよ…黒崎君のその優しさ…私をかばってくれて、何も聞かないでくれて…そういう優しさ………凄くわかってたよ…だから………」


俺はマジ緊張してる…もしかして本当にこのあと清水は俺に告る気なのか?この展開はぁ…マジか?

だったらもっと早く気持ち教えといてくれよう~…

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