「失礼します」


「ふむ、君がアデル君か」


「はい」


「呼び出した理由は試験の事だ」


(あ、やっぱり)


「筆記試験、あの短時間でこの量を書く、更に今わかっている事が全て書かれている」


(さて、どう切り抜けるか)


「しかも魔法試験では全てを完全に破壊」


(怪しいよなぁ)


「そして剣術試験では二刀流」


(そういえば剣術試験とか言う割には槌とか斧とか他にも色々あったな)


「更に弓試験では全部中央」


(嫌な予感がする)


「それを称し総合クラスS、そして魔人代表になってもらう


(クラスSって一番上じゃん、しかも魔人代表とか面倒くさいにも程がある)


「それでは頼んだぞ」


「失礼しました」














俺は564号室らしい


ガチャ


「二段ベッド二つに普通のベッド一つか...上にするか」


ガチャ


「あ、初めまして、獣人のガナル・ローヘルです」


「アデル・アストー・ウィーザートゥだ」


「魔王家!?」




まぁ、皆苗字を言ったらびっくりした


※アストー・ウィーザートゥが苗字


人間はヘデラ・ラトス


エルフはエレン・サデス


ドワーフはダリル・ケリウス


だった


勿論男子寮だから全員男


そして皆に二段ベッドじゃなくて普通のベッドの方でと言われて普通のベッドで寝ることになった


因みに普通のベッドは真ん中




「確かクラスは同じになってるんだよな?」


「は、はい!今ここにいるのは総合クラスSです!」


「いや、だからそんなに畏まらなくていいから」


「少しずつため口にしようとはしています」


「少なくとも一週間はかかりそうです」


「そうか」


「ちょっと隣りの部屋うるさくないですか?」


「うん?」




お前らは二段ベッドで寝てろ!


いや、二段ベッドに寝るのはお前だ!


ワーワー!




「確かにそうだな」


「ちょっと見てきます」


「いや、待て」




お前ら!五月蠅いぞ!


す、すいません!




「どうやら教師が気付いたようだな」


「良かったです」


「そういえば魔人代表になったんだが何をすればいいんだ?」


「確か各種族代表は昨年の同種族代表と戦うとか」


「なるほど」


「勿論死なない程度にですよ」


「まぁ、勝てるかどうかはわからんが取り敢えずやるしかないか」


「そうなると体力温存のためにもそろそろ寝たほうがいいのではないかと」


「確かにそうだな」


「電気消しますね」




昨年の代表と言う事は今二年生の先輩とやるのか


負ける気がする

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