恋愛の授業
樹(いつき)@作品使用時の作者名明記必須
恋愛の授業
〈学校のチャイム、引き戸の音〉
ほーら、席に着け〜チャイム鳴ったぞー
えー今日は「恋愛」について授業をしていくぞー。ほーら、ザワザワしないー。
みんなは今、好きな人はいたりするのか?先週バレンタインだったけど、好きな人にちゃんと伝えた人ー?ってさすがに恥ずかしいか。
先生はな、君達位の頃たっくさんチョコ貰ってたんだぞー
…今えーって言ったの誰だ?…伊藤か?そういう伊藤は今年、チョコ何個貰ったんだ?
(驚く感じ)えー?12個も貰ったのか?そのチョコ、今でも食べ切れてないんだったら先生も手伝うからその時は言ってくれよな?
まぁ伊藤の話はこれ位にして、先生が中学だった頃のバレンタインの話をしていくぞー。
先生、バレンタイン当日、好きな人にチョコを渡したんだぞ。今で言う【逆チョコ】だな。まぁその頃はまだ逆チョコって言葉は無かったんだけどな。
チョコを渡した相手は教育実習で来た、色白で小柄で可愛らしい先生だったんだけど、まさか逆チョコなんて貰えると思って無かったみたいで、その先生めちゃくちゃビックリしてたんだ。
もちろんチョコだけじゃないぞ。「先生に一目惚れしました。高校卒業するまで待っててくれませんか?」って書いた手紙も一緒にな。
ホワイトデーにはその先生から手紙が届いてそれから文通が始まったんだ。
高校に上がってからは、先生と一緒に働きたいと思って猛勉強して晴れて先生になったんだ。
…その後、どうなったかって?今その先生はなぁ…この学校の校長で俺の奥さん。…ビックリしただろ?
まぁ何が言いたいかっていうと、好きな気持ちはちゃんと伝える事、それと諦めない気持ちが大切って事だ。みんな分かったかー?
恋愛の授業 樹(いつき)@作品使用時の作者名明記必須 @ituki505
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます