Opening05―冒険者、勉強をする
日常パート一日目、タービンとテオドールのシーンとなる。
GM:テオドールさんはどういった勉強がしたいですか。
テオドール:そうだな。ぱっと見た感じ、自分だけ魔動列車に使えそうな工作系の一般技能がないので、基本的な操作方法を学ぼうとする。でも、やはり魔動機のことはどうも分からんと思った彼は信号士なら出来るかもしれないと考えるよ。
GM:じゃあ、信号士としての技術の勉強中にタービンさんがやってくる感じでいいかな。
テオドール:信号士としてのサインを三日間の間に頭に叩き込んでいるところだ。
GM:叩き込んでおります(笑)。描写としては休憩室でテオドールさんが似合わない本を読んでいるところを、魔動列車の視察を終えたタービンさんが目撃します。
タービン:「おや、確かテオドールさんだよね。なんか分厚いの読んでるけど、どうしたの。」
テオドール:「この、なんだ。信号だったか。それに使うサインを必死に覚えているところだ。」
タービン:「ああ、信号士の。ボクだったら知識があるから教えられるよ。ボクは一応運転と……火夫といって列車の動かすための動力機関を管理する人、あと信号士の仕事に詳しいからね。」
テオドール:「なるほど。」
タービン:「何か分からないことがあれば、ボクなら教えられると思うよ。」
テオドール:「そうだな、本に載っていそうな使えるところを教えてもらおうか。」
タービン:「うん、わかった。じゃあ、旗の向きで……」教えるのは何か判定したほうがいいですか。
GM:『2d6+信号士のレベル』で判定してもらうか。持ってるかな。
タービン:信号士はLv2まで持ってます。
GM:お、えらい。判定どうぞ。
【判定結果】
タービンが出目11を出して、達成値は13。
GM:お、良い出目。5,6賽だ。かなり的確にテオドールさんに知識を提供することができました。
タービン:ちゃんと説明できてよかった。
GM:テオドールさんが理解に苦しむといったこともないでしょう。分からないところも補足説明なども交えて教えてくれました。テオドールさん側も判定してもらおうかと思ったけど、その出目だと文句ないです。
テオドール:「よし、三日後に関しては今の内容を全部覚えればいけそうだな。」脳筋の考え。
GM:(笑)
タービン:「うーん、そうだね。必要なところは重点的に、必要のないところはさらっと流す程度にしたほうがいいかな。」
テオドール:「問題ない。騎士教本を徹夜で覚えて試験に臨んだことも昔はあったからな。懐かしい話だ。」
タービン:「すごい。ボクは身体に叩き込むタイプだから徹夜はできなかったね。」
テオドール:「若い頃はそれなりに無茶をしたものだ。」
タービン:「大丈夫そうだね。じゃあ、分からないことがあったらボクに相談してよ。運転席側は詳しいから。」
テオドール:「なるほど、分かった。……そういえば、他の者達は何をしているか知っているか。私はここでずっと本を読んでいたから、他の場所は見ていないのだが。」
タービン:「ボクも運転席を見て大体の構造を把握してきただけだから、ちょっと分からないよ。」この道中で誰かに会ったりしたんですか。会ってないなら会ってないで大丈夫ですけど。
テオドール:そうなると、ドジソンとエルゼンは絶対に見てないな。
タービン:ないだろうなあ。外でやってたし。
テオドール:仕方ない。一方その頃みたいな感じで、ベルクとシアが何をやっていたかみたいな描写にするか。
GM:そうするか。一旦今回の処理だけさせてもらうね。ドジソンさん感想をどうぞ。
ドジソン:ええっ!?いきなり来た。そうだね、今回は知識を教えてもらうみたいな感じのロールプレイだったから、技能が上がるんじゃないかな。
GM:確かにそう。今回はテオドールさんの技能が上がる感じになって、お互いの関係に進展があったわけじゃないから、声援取得はなしだね。
ドジソン:思ったんだけど、経歴表からランダムに一つ選んでそれを絶対に話すとかしたほうがいいんじゃない。話さなかったり、隠すロールプレイもありだけど。
GM:それは今後の展開次第かな。個人でやりたいロールプレイも色々あるだろうから。
【GMからの評価】
・テオドールが新たに「信号士(シグナルマン)」をLv2で取得。
(これまでの評価を踏まえて、次からはどういったことをするかといった相談の時間が入る。)
GM:まとまったかな。じゃあ、次はベルクさんのシーンに入っていこう。
ベルク:はーい。
GM:ベルクさんは何をしていますか。
ベルク:うーん、今持っている一般技能が給仕と絵師と旅先案内人なんですよね。
GM:今ある技能を磨いてもいいし、新たに取得しようとしてもいいよ。
ベルク:あ、じゃあ今回はピアさんと一緒に居てもいいかな。
GM:構わないよ。
ベルク:「ピアさん、この列車は一般の人も乗って移動したりとかはするんすか。」
ピア(GM):「もちろん。恐らくだけど、試験の中でもそういったこともしないといけなくなると思うわ。」
ベルク:「じゃあ、その人達に案内する仕事とかも練習しといたほうがいいっすかね。」
ピア(GM):「列車に乗るお客様におもてなしをするのも、立派な列車を運用するための技術よ。」
ベルク:「分かったっす。でも、どうやって練習すればいいっすかね。」
ピア(GM):「そうね、貴女はキングスフォールの出身ではないようだから、キングスフォールについて勉強すればいいのではないかしら。」
ベルク:「そうっすね。まだ来たばっかっすよ。」
ピア(GM):「観光名所などが載ってる雑誌はあるけど、ちょっとみてみる?」
ベルク:「あ、みたいっす!」
GM:ピアは他にもチラシやら広告などを持ってきます。
ベルク:「わぁ、この街は見る場所がいっぱいあるっすねぇ。」
GM:それらをちゃんと覚えて説明できるようになるかは、旅先案内人の技能で判定してみましょう。
【判定結果】
ベルクが出目7を出して、達成値は10。
GM:達成値10ならギリギリセーフでしょう。貴女はキングスフォールにある名所の知識を覚えることには成功しました。
ベルク:「これ、もうちょっと借りてていいっすか。」
ピア(GM):「いいわよ。他にも必要なものがあったら気軽に言ってね、可能な限りは持ってくるから。」
ベルク:一方その頃、ベルクも真面目に勉強していたのだった。
GM:なんか綺麗に締められた。
【GMからの評価】
・ベルクの「旅先案内人(ツアーガイド)」が1レベルアップ。
GM:一方その頃、シアさん。
シア:勉強なんかしてないで遊んでるよ(笑)。
GM:じゃあ、日常イベント表をロールしようか。
シア:振ったら3,5になったよ。
GM:では、シアさんは街中を歩いていると、子供達がボール遊びをしている場面に出くわします。
シア:おやおや。
GM:シアさんの下にボールが飛んできますね。
シア:じゃあ、ボールを手品で消します。
GM:子供達は「あ、あれ?ボールが無くなっちゃったよー!」と慌てています。
シア:「ぼうやたち、どうしたのかな。」
GM:「お姉ちゃんがボール取っちゃったよー!」と泣きそうな顔になります。
シア:「取ったりしてないわよ。」とパッとボールを出現させます。
GM:おー。それを見た子供達は「ボールが出てきた!」と驚きます。
シア:「人を泥棒扱いする悪い大人になっちゃいけないよ?」とボールを返します。
GM:素直な子供達なので、「ごめんなさい。」と謝りますね。ですが、幾人かの子供達は「どうやって出したの?」「どこに隠してたの?」とか興味津々で聞いてきます。
シア:「隠してないよ。そこにボールがあったじゃない。」
GM:みんな分からず、頭上に?マークが浮かんでいます。
シア:「さすがにタネは明かせないよ。当ててみてね。」
GM:ますます謎は深まるばかり。
シア:さすがに手品のタネは言えないよ。
GM:子供達には分からないので、さすがに飽きてきてボール遊びを再開します。
シア:それで大丈夫です。
GM:そうですね、シアさん。今後とある判定が出てきたときにボーナス修正が入るようになりました。
シア:なんだろう。
GM:それは出てきてからのお楽しみです。
シア:気になる。分かりました。
GM:これで一日目は終了です。あとこれを2回繰り返したら本編になるよ。
エルゼン:はーい。
GM:二日目は各自何をするか考えたり、それぞれで相談してね。
(次回から二日目の日常パートが始まります。)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます