第7話 パーティとおむつ

 私とほかのメイドたちはルナちゃんのドレスを脱がす。ドレスは元から布が多かったため重かったが、おしっこを吸って余計に重くなっているようだった。


それから、私はルナちゃんをお風呂に入れたり、着替えを用意したりと少し忙しい時間を過ごした。


また、式中はおしっこを我慢できたが、終わってからお漏らしをしてしまい悲しんでいるルナちゃんを励ますこともした。




 それから数時間が立ち、日も傾いて空が茜色に染まるようになった。冬が終わり、春が近づき、昼も長くなったのだがそれでもまだ短い。私はそんな窓の外の風景を眺めながら、ルナちゃんの部屋へと向かった。目的は”パーティの準備”だ。




 私の手にはかさかさとしたような、ふわふわとしたような、どこか懐かしい感触のものがあった。


私はそれを持ったままルナちゃんの部屋のドアをノックして、部屋の中に入る。


「リアじゃない、そろそろパーティかしら……? ってその手にあるのは…… 忘れてた……」


ルナちゃんは私がドアを開けた時の輝いた表情を一転させ、困ったような恥ずかしいような表情をしていた。




「今更つけないだなんていわせませんよ」


私は手に持っていた物をルナちゃんに突き付けた。


「つけるとは言ったけど…… おむつだなんてお漏らししちゃう子供がするものじゃない!」


ルナちゃんは両手を固く握りしめながら手を上から下へと動かさせた。


よっぽど、おむつをつけたくないのだろう。


「でも、今日、戴冠式が終わった後にお漏らししたのってだれでしたっけ?」




 「わ、わたし……」


「じゃあ、これをはいてください。それともテープタイプのほうがよかったですか?」


「て、テープはもっといやっ! わかったわよ……」


私は手に持っているものをルナちゃんに渡した。すると、ルナちゃんはその場でショーツを脱ぐ。


私はルナちゃんからそのショーツを受け取り、ルナちゃんがおむつをはくのを見守った。




 かさっという音とともにルナちゃんがおむつを引き上げていく。


ドレスの裾に達し徐々に見えなくなっていくルナちゃんのおむつ。


しかし、それがおむつを最後まで引き上げるときに、ドレスの裾がちらっと捲れておむつに包まれたルナちゃんの下半身がぱっと見える。


細くて絹のような肌のルナちゃんの太ももに白くてもこもこしたおむつという組み合わせのギャップに私はなぜか心が躍った。




 気が付けばたった今のやり取りで、窓の外はもう暗くなっていた。


「じゃあそろそろ、パーティが始まるので行きましょうか」


私はルナちゃんにそう声をかけ、ルナちゃんをパーティが行われる大広間へと連れていく。


大広間が近づくにつれ、大きくなる喧騒。そしてバイオリン、チェロなどの弦楽器の音。




 私は大広間前の扉につき、私は勢いよくその両開きの扉を開いた。


そして、凛とした歩き姿で、ルナちゃんを入場させる。


すると、あたりの喧騒が、拍手や、ルナちゃんの容姿に感嘆する声に変わっていた。


ルナちゃんはそのままの様子で、大広間の前にある舞台に上がり、挨拶をした。




 「皆様、今夜はわたくしのパーティーにおいでくださり、ありがとうございます。ぜひ楽しんでいってください」


そういうと、ちょっと崩れた歩き方でルナちゃんは壇上を降り、私のほうへと向かってきた。


「リア、あんな感じでよかったのかな」


「よかったですよ! それにお召の赤いドレスがとても華やかでお美しいです」


続けて私は今度はルナちゃんの耳元で小さな声で囁く。


「でもドレスの中にはおむつがあるんですよね」


すると、ぽっとルナちゃんは頬を赤らめたのちにぷくりとふくらませた。




ルナちゃんの挨拶を機にパーティは本格的に始まった。多くの紳士淑女がルナちゃんに声をかける。そして、また多くの貴族男性がルナちゃんと婚約することを目的として話しかける。ルナちゃんはそんな中、髪の毛の先をクルクルといじりながら微笑みを貴族男性達に返していた。ルナちゃんには、愛想笑いをしたり、お世辞を言ったり、取り繕って人と接する時に髪をくるくるとするくせがある。




それからしばらくして声掛けが収まってきた時だった。ルナちゃんは今までひっきりなしに声をかけられていたためトイレに行けなかったせいかおしっこを少し我慢しているようだった。


周りの人にはバレないようにさりげなく抑えているのが私には分かった。


私が声をかけようと思っていると突然会場内の曲が変わる。


少しゆっくりだがリズムの取りやすいような曲調だ。これはすなわち社交ダンスが始まるのだろう。


曲が変わるや否や、一人の男性がルナちゃんに声をかけ、手を差し出した。




すると、少し迷った表情を見せたあと、ルナちゃんはその手を取った。お二人が踊っているその姿はとっても高貴できらびやかだった。けれども、ルナちゃんのおしっこのことが唯一の気がかりだった。ダンスがしばらく続き軽く会釈をして2人は離れた。


これで、ルナちゃんはトイレに……


そう思っているとまた別の人がルナちゃんに手を差し出した。先程と同様に踊っていたが、徐々に動きがいびつになっていく。




そして、ピタリとルナちゃんの動きが止まった。きっとルナちゃんは今オムツの中におしっこを出している。恐らくおしっこの音は周りの音楽でかき消されているのだろうが恐らくルナちゃんにとってはオムツにおしっこが吸収されていき温もりの中徐々に膨れて言っているのだろう。私はいても立ってもいられなくなり、ルナちゃんの元に駆けつけてルナちゃんの手を男性から奪い会場の外へと連れていく。




会場を出てしばらく歩き、ベッドがある部屋に私たちは入る。


「ルナちゃん、しちゃった?」


少し涙目になりながら頷くルナちゃん。


「おむつかえよっか」


私がそう言うとルナちゃんはベッドに横になる。私はルナちゃんの赤いドレスをまくりあげた。するとそこにはぷっくりとふくれたオムツがあらわとなる。


「ルナちゃん、オムツ開けるね」


私はサイドを破りオムツを開いた。するとむわっとおしっこの匂いが立ち込めて私の鼻を刺激した。




それから私はルナちゃんに新しいオムツをつけて、再び会場に戻った。


それからルナちゃんはオムツを濡らすことはなく、パーティを終えられた。


ふと、大広間の大きい窓から外を見ると外には綺麗な月と星たちが輝いていた。


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