衣装戸棚の女
☆STEP 1
密室ミステリの傑作。パッと作者の名前が出てきませんでしたが、書いたのはピーター・アントニイ。私の持っている創元推理文庫のものには挿絵が入っています。なんとなく馬鹿馬鹿しいような、コントのような雰囲気の作風にあったテイストの絵で気に入っています。カーの怖いやつなんかにも怖い挿絵をいれたら面白いのになぁ。
では、英訳作業に入りましょう。
今回は「衣装戸棚」をクリアできたら、解けたも同然。にしてもミステリのタイトルにはよく「女」が登場するなぁ、と。犯罪の陰に女あり、という感じなのでしょうか。たびたび書いていますが、今の世の中に男だ女だなんていうのもナンセンスなのかもしれませんけれども。
困った時は変換作業に限ります。「タンス」はどうだ、となるも英単語は出てきません。ここでハッと「クローゼット」というワードが浮かびます。ただスペルが……
☆STEP 2
というわけで……
“The Closet Woman”
で、どうでしょうか?
☆STEP 3
正解は……
“The Woman in the Wardrobe”
……でした。
そうか! 「ワードロープ」か。なんとなく「服の持ち球」みたいな言葉だと思っていましたが、「洋服だんす」の意味もあるのか。和英で「ワードロープ」を引くと「ワードローブ」で出てきました。プではなくてブ。日本語からして、間違えているありさま。【wardrobe】は「洋服だんす」。
にしても【in】かぁ。確かに内容としてはインなのです。それに“The Closet Woman”だと「怪人洋服ダンス女」みたいで江戸川乱歩の少年探偵団シリーズだか仮面ライダーの怪人かといった感じです。
ちなみに【closet】は「(台所用品・衣類・食料などの)物置、収納室、押入れ」だそうな。服に限らないのですね。
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