第72話 カラオケ
俺とカナタはカラオケに来ている。
いろんな曲を歌った。
カナタはさすが声優とあってかかなり歌はうまい。
正直プロ並みだ。
俺が歌っている時にカナタが、俺のことを見て、カナタが歌っている時に俺がカナタのことを見る。
俺はにやにやしながらであるが、なぜかカナタは俺の歌う姿を惚けた顔で見つめるのだ。
俺はカナタと肩を組んでデュエット曲を歌う。
俺が歌で愛しているとか恥ずかしいセリフを言うと、自分の事のようにうぶな彼女は、頬を赤らめる。
どうせならカナタのことを見つめながら俺は冗談半分で愛をうたう。
反応を見ながら歌うのは気持ちがよかった。
いろんな意味で。
カラオケでいろんな曲を歌いながらふと、彼女の首筋に息を吹きかけると変な声を出すカナタ。
だがなんとか耐えながらカナタは歌う。
そんなありふれた幸せ(下衆顔)を俺はかみしめた。
俺はいたずらもといセクハラボディタッチをしながら、カナタがもだえ苦しむのを見て、その後その姿を思い出しながらジュースを飲んだ。
あと、カナタは俺に歌に感情移入するタイプらしく彼女が少しいやらしい歌詞、たとえば「私を好きにしてほしい」とかそういうセリフを俺のことをちらっと見ながら歌おうとすると急に声が小さくなる。
そんな仕草を俺はカラオケがすいていることもあってか堪能しました。
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※カラオケでは他の客の迷惑にならないように普通に歌いましょう。
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