星々の墓場


 それは時に残酷で

 それは時に仄暗く

 それは時にいびつな形

 それでも私にとっては大切だった


 この世界の星として

 育ててあげたかった

 ごめんね

 私が病気になって

 星々の墓場の中で咽び泣き

 手首を掻き毟る日々


 この子たちは

 不安に殺された

 やり場のない

 悲しみ 怒り 憎しみ

 もう繰り返したくはない

 この中で芽生えている輝きを

 傷だらけになっても守りたい


 この世界の星として

 この世界の星として

 ねえ あなただけの輝きがある

 覚えていて

 私だけは愛してあげる

 生まれることをやめないで

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る