君の背中を押したい
起きて 朝が来たみたいだ
そっか まだ寝ててもいいよ
……いいよ
詰まらないもので溢れないように
涙で溺れてしまわないように
栞を挟んだページなんて破って捨ててしまえよ
冷めたスープも愛も視線も
何もかもが君の喉を通るまで
触れない手で、君の背中をさすりたい
起きて 朝が来たみたいだ
そっか まだ忘れられないかい
いいよ、いいよ
思い出が君の道を塞ぐなら
私はそれを吹き飛ばす風になりたいな
詰まらないもので溢れないように
君を独りにしてしまわないように
風になって、君の背中を押したい
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