神様の花瓶

庭に咲いた花を摘んで

花瓶に挿すのは僕じゃない


才も努力も思い出も

あなたのような美しさも

花に喩えて摘んでいくのは

そんなのまるで神様みたいだ


だから消えてしまったあなたは

きっと神様の花瓶に挿さっている

そうだ、花に嵐の喩えさ


いつか神様が花に飽きたら

美しい花は風に揺れ

あなたは帰ってくるのかな


花に秋風、僕は待つ

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