栞
あなたが挟んだ
開いてただ読んでいる
紙の擦れと花の匂いだけ
部屋に漂っているまで
僕はそれを忘れないように
ページの角を折り曲げている
人生を一つの物語だとすれば
これが思い出だ
あなたはきっと怒るだろうが
あなたを忘れるよりは増しだ
人生はきっと緑の葉だ
ならばあなたは落ち葉だ
もう揮発性のあなたは居ない
残り香だけを残して
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます