フリゲート

耳を澄ませば1マイル ソナーが魚群を捉えた 

投網が空を切って海面で飛沫をあげた

すると東風こちが吹いてきて

小舟はぐんと進むのだ


フリゲートは空をゆく

哨戒飛行を繰り返し 急降下で狩りをする

そのくちばしは槍だった


フリゲートは底もゆく

鎌の尾びれで舵を取り 喰らいついて離さない

そのくちばしも槍だった


小舟も正にフリゲート

ソナーを常備、回遊魚、探知はしたが見ない振り

投網は売ってしまっている

昨日の新聞を取り出した

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る