ミラ

形のない空を泳ぐ 夜の底、深く

星の群れ、変わる貴方 月は遠く


それはいつか見えなかった星

貴方の心臓のようだ

不思議な小史の端っこに載った

鯨を見つめていた


脈が打ち、心臓が跳ねる

生きている 生きている


形のない空を泳ぐ 夜の縁、息を吸う

星の群れ、探す貴方 月は遠く


それは赤く灯る首元 チタンの雲が立つ

不思議な小史の隅っこに載った

鯨を集めている


300光年先で待っている 魂だけの鯨の群れ

代わる代わる繰り返し点くテールライト

長く尾を引いている 何かを言っている


生きている 生きている

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