2【詩集】あの夏サルベージ船
車窓より
無人駅から乗った 都会行きの列車
赤に染まる車窓 思い出が散っていく
「またいつか」って電信柱が言っている
それが手を振っているみたいで
ほら、波を立たせて走っている
遠ざかっているのに 近づいているようだ
握った切符を見られないでいる
目が潤んできたようだ
窓際の席に座っている
「さよなら」
だって仕方ないだろ 夢を掲げたのだから
またそうやって呻いている
近づいているのに 遠ざかっているようだ
握った切符を仕舞えないでいる
目的地まではまだ遠い
荷物を抱えて座っている
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