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部活がテスト前休みに入った今日、幼馴染の彼女の部屋で二人、頭を突き合わせて勉強をしていた。
小さい頃からよく遊びに来ていたけれど、部屋に入るのは久しぶりで、さらにどちらの親もいないというのは初めてだった。
適当に座って、と言われてから30分。
居心地はかなり悪い。
女っぽくなった部屋もそうだし、何より、ちょっと目線を上げただけで、小さい爪とか、額の産毛とか、ポテっとした口とかが飛び込んでくるから、ちっとも集中出来ない。
僕は何度もグラスの麦茶を飲み干した。
「……良い話と悪い話があるんだけどさ」
そんな時に良い話と悪い話のどっちから聞きたいかなんて、正直どうでもいい……と思ったのはバレバレだったようだ。
「大事な話だよ、どっちも」
「……なに系の話?」
「3組の加野さん系の話」
「かの?……なんで?」
「好きだって言ってたじゃん」
あー。
思い出した。
今の学年に上がった時、同じクラスになれたかどうかが気になって掲示板をじっくり見ていたら、まさかの、真後ろに現れたこいつに『誰か同じクラスになりたい人でもいるの?』と聞かれてしまった。
バレたくなかった僕は咄嗟に学年一人気がある加野の名前を上げたんだ。
好きだというのは嘘なんだから、加野の話となると益々どうでもいいんだけど、この妙な空気は聞くまで続いてしまいそう。
「じゃあ、良い話から聞くよ」
「うん、あのね、実は、加野さんがフタヒロのこと好きだって」
「え!? 俺!?」
こいつの前ではカッコつけて『俺』と言うようにしていたのだけど、今は物凄く自然に出た。
だって、3組の加野さんだぞ!?
親友の黒須だって、剣道部のユウタだって、美術部の伊澄だって、園芸部のミツルだって、一流企業の御曹司ユウキだって、蒼い瞳の交換留学生アンバーくんだって、微笑む度に歯がキラッと星みたいに光る涼介だって、古文のテストは毎度満点のカズホだって、地元の不良をプロレス技で次々に倒した霧野だって、ヒヨコより愛くるしい癒しアイドル系の鳥越だって、無理な企画バンバン通す生徒会長の熊出だって、我が校いや高校生初のプロ俳人、平九郎だって!!
みんな加野さんが好きなんだぞ!!!
「……フタヒロ、声に出てる」
「え?」
「みんな加野さんが好きなんだね」
「あ、全員分バレたか、あはは」
彼女の顔は明らかに沈んでいて、ちっとも笑っていない。そんな悪い空気を打ち消そうと慌てて話をかえた。
「あ、で、悪い話! 悪い話ってのは何だよ」
「……えっと」
「どうせ、全部嘘でーす!とかだろ!参ったな」
いくらふざけて見せても彼女の表情から影は消えない。ただ、覗き込むように少し待っていると何かを伝えようと唇が動きだした。
「加野さんに……関川くんって彼女いるのかな?って聞かれたから」
「……聞かれたから?」
「わたしが……か、彼女だって言っちゃった」
「へ?」
「……これが悪い話。ごめん」
最後のごめんは声が掠れていた。
でも、返事する俺の声はもっと掠れたと思う。
「わ、悪い話が……、良い話よりもかなり良い話なんだけど」
やっと二人の視線が重なる。
ちゃんと聞き取れたのか、彼女は真っ赤な顔で笑っていた。
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Special thanks お付き合い下さるみなさま♡
(勝手にすみません!)
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☆☆☆ 愛宕 ☆☆☆
僕はひとまず良い話から聞くことにした。
この張り込みが終わった後にでも、去って行ったマリアの居場所を聞いてみようと考えていたところへ目黒さんからの伝言というのは、バッドタイミングを孕んだグッドタイミングだ。ここは、彼女の身に何か良くないことが振りかかったと考えるのが妥当だろう。しかし、良い話もあるということから、ひとまずマリアに最悪の事態が起こっている状況は無いと思う。そう思えるような確信の材料が欲しかった――。
『二択探偵フタヒロ』
(https://kakuyomu.jp/works/16816452219638120621/episodes/16816452220553125087)
💐涼月💐
同じ職場の先輩後輩の僕たちは、付き合い始めてそろそろ二年たつ。
実はプロポーズを機に一緒に住み始めたばかりだった。
続きこちら↓
https://kakuyomu.jp/works/16816452219634382982/episodes/16816452220639113019
🌰🌰🌰🌰🌰 🌰🌰
どちらを先に聞くかは、すぐに決まった。
終わりよければすべてよし。
幸福な気分で締めくくるためにも、やっぱりここは
「悪い話から先に」
「……本当にいいの? ファイナルアンサー? ファイナルジャッジメント?」
🌰🌰🌰🌰🌰 🌰🌰
続きはこちら〜♬
https://kakuyomu.jp/works/16816452219874986703
🐻🐻🐻
「関川くん?」
「正直に言うと……良い話しか聞きたくない」
覚悟を決めて言ったボクの言葉に、彼女はカッと目を見開いた。
「そう」
「こんな男でごめん……」
「ううん。とても正直で良いと思う」
「そう?」
「うん。とっても正直だから、良い話と悪い話とおまけにヤバい話もしてあげる」
「うん?」
「良い話は宝くじが当たったの。100万円」
「え!?」
「悪い話は、借金してるの。闇金から1500万円」
「え!? え!?」
「ヤバい話は」
彼女は笑顔で続ける。ボクが大好きな陽だまりのような笑顔で。
「昨日、返済期限だったんだ」
その時、チャイムが聞こえた気がしたが、すでにボクの意識は遠のいていた。
「ごめんね――関川くん」
キミに入れてもらったコーヒーは、いつもより美味しかった。
🐻🐻🐻
(;・∀・)<……あれ? どうしてこんな話に?
編集済
「飲んでからで良い?」
「うん、いいよ」
プシュッとプルタブを開けて、缶酎ハイを胃に流し込む彼。
▶続きはこちらに https://kakuyomu.jp/works/16816452219170939051/episodes/16816452220493973104
🍷🍷🍷
……などと言うと思ったか?
誰だ、貴様は?
余を、大魔王せきかわを常しえの眠りから目覚めさせるとは、命が惜しくないのか?
この大魔王せきかわも随分と甘く見られたものだ。
余は漆黒の闇の中目覚めると、虚空に浮かぶ何かに殺気を放った。
「あら? どうしたの、関川くん? 私よ、忘れたのかしら?」
🍷🍷🍷
続きはこちらです。
https://kakuyomu.jp/my/works/16816452220144105798/episodes/16816452220579024613
よろしくお願いします。
酔っ払って書いたので、好きに罵倒してください。笑
🍬🍬🍬
いい話も悪い話もない。
とりちゃんの話ならぼくは何だって聞くのだから、話したい方から話せばいいんだよ。
それよりまずは食べないか?
ひと月待って、ようやく予約順が回ってきたイタリアン。
きちんと味わってから、その味次第で、甘いのが先かビターなのが先か、決めさせてほしいな。
「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉
🍬🍬🍬
ちょい長版もss版も②となにげなく繋がっています♪
🍻
ボクは迷った。
イタズラ好きな彼女のことだ。
良い話と、悪い話。うんと振り幅の大きな2択かもしれない。
良い話を先に聞いて、後でがっかりする。でも、先に良い気分になっておけば、後の悪い話を聞いてもダメージが少ないかも。
悪い話を先に聞いて、後でホッとする。でも、悪い話の余韻を引きずってしまい、後の良い話を聞いてもあまり喜べないかも。
ボクは迷いに迷ったが、それは時間にすればおよそ1秒。日頃から、ショートケーキのイチゴは先に食べるタイプだ。つまりそれは、美味しいものは先に、という選択。
「じゃあ、良い話を先に。お願いします」
言った途端に後悔した。だってボクは、お寿司は一番好きな中トロを最後に食べるタイプであることを思い出したから。つまりそれは、好きなものは最後に、という選択。
でも、言ってしまったものは仕方がない。ボクは彼女の言葉の続きを待った。
彼女はニコニコしながら、可愛らしく肩をすくめて言った。
「では、良い話から。実は私、治ったの。もうじき退院できるのよ」
呆気にとられ、言葉が出なかった。驚きのあまり、呼吸すら止まった。
交通事故で入院している彼女。事故当時かなりの重体で、もう5年も寝たきりになっている。
「……ほ、ほんとうに?」
ようやく絞り出した声は、震え、掠れていた。溢れ出した涙が頬を濡らし、零れ出る思いが喉を詰まらせる。
彼女は笑顔で頷いた。
「こんな嬉しい話、他に無いよ………」
ずっとこの日を夢みていた。ずっと、彼女が目覚める日を………
でね、と彼女は笑顔のままで続ける。
「今度は、悪い話なんだけど」
ボクは泣き顔のまま微笑んだ。こんな良い話の後なら、どんな悪い話だって笑って聞けるさ。
「実はこれ、みんな夢なの」
胸を思い切り殴られたような衝撃と共に、ボクは飛び起きた。途端に涙が口へ流れ込み、塩辛く苦い味が広がる。額に脂汗が滲み、呼吸は荒く、涙に噎せて咳き込んでしまう。
ボクは絶望のあまり、再びベッドへと倒れこんだ。
……あんまりじゃないか。こんな………なんて、残酷な夢。
夢の中でなら、何度もキミと話した。夢の中では、何もかも昔のまま。いつもの、他愛のない会話。
虚無感に引き摺り込まれるまま、ボクはきつく目を閉じた。
スマホの通知音が鳴って目が覚めた。ボクはショックのあまり、一時的に気絶していたらしい。
機械的にスマホに手を伸ばす。完全に、惰性の動作だ。だがほんの一瞬、脳裏を希望に似た何かがかすめた。
……もしかして。
スマホの画面に目を落とす。表示されたメッセージは……
「どっちも良い話じゃないか!!!!」
ボクはベッドから飛び降り、Tシャツとスウェット姿のまま家を飛び出した。今度こそ、喜びの涙を流しながら。
そういえば、彼女はイタズラを仕掛ける時には、いつも可愛らしく肩をすくめたものだった。なんで夢の中で気付かなかったんだ。
(全く、キミはイタズラが過ぎるぞ………!)
ボクは迷うことなく、病院までの一本道をひたすら走った。
🍻
おしまい。
ラブコメかどうかは微妙ですが、とりあえずハッピーエンドです♪
もう一つ書きましたが、内容があんまりなのでこちらには載せず、ひっそりと自分のところで……(シー)
編集済
🍏🍏🍏
「悪い話なんて聞きたくない」
「うん。まあ、そうだよね」
でもキミが本当に聞いて欲しいのは、その『悪い話』の方だろ? 「共感」ってやつを求めてるんだ。
「じゃあさ、良い話から聞かせて。こっちも、心の準備ができる気がするから」
憂いたように俯き加減でいたキミが、顔を上げてやんわりとはにかんだ。その遠慮がちな笑みにざわつく何かをかき消したくて、なんとなく居住まいを正す。
「あの、ね。実は、好きな人ができたんだ。二組の……波里君って、知ってる?」
「そりゃあ、もちろん……」
物静かで派手に立ち振舞う奴じゃない。女子は近づきがたさを感じているようだが、実はオカルトに詳しくて、話が面白い。しかも何か武術を習っていて、結構強いらしい。実際に見たことはないけれど、男子の間では皆から一目置かれていて……
「すごく優しいんだ。たぶん……誰にでも、そうなんだろうけど、そこが良いなあって…………ああ、もう恥ずかしいなあ。やっぱり言うんじゃなかった!」
それがキミにとっての『良い話』?
ポツリと話し始めた割に、恥ずかしさを発散するかのように声を大きくする。そんなキミの頬は朱に染まっていて、とてもじゃないけど見ていられない。
ボクの心は……何一つ、準備できちゃいなかったんだから。
タイトル 『関川くんの初恋の行方』
🍏🍏🍏
話の全貌は『無二の朝飯前』にて
https://kakuyomu.jp/works/16816452219567055907/episodes/16816452220333089288
書きました~。
https://kakuyomu.jp/works/16816452219783275874
URLです~。
🐰🐰いすみ 静江🐰🐰
『Iカップひなぎくの育児にぱにっと』
https://kakuyomu.jp/works/16816452219720071974
「I08 いい話と悪い話」
https://kakuyomu.jp/works/16816452219720071974/episodes/16816452220595445571
俺とひなぎくは、広縁で涼んでいた。
今は、俺が静花ちゃんを抱きながらだ。
秋の庭に虫の音がこだまする。
二人で聞き入っていた。
ひなぎくは、子守唄に唱歌を歌っている。
俺って幸せだと思う。
こういうあたたかい家族に憧れていたのかな。
いつの間にか、静花ちゃんが寝入ってしまった。
「もう、寝息も聞こえない位の合唱団ですわね」
俺がしじら織で、ひなぎくがワシリー・カンディンスキーを彷彿とさせる雛菊文様の浴衣、静花ちゃんのは薄紅色の小花柄にレースをあしらったロンパースだ。
どれもひなぎくが織った生地や編んだレースで仕立てたのだったな。
結構器用なんだが、不器用な苦労を背負って、生き辛いだろう。
「涼しくないですか、あなた」
ひなぎくは、あたたかいカフェオレお砂糖マックスを持って来てくれた。
自分のは太ったのを気にして、緑茶の猫舌バージョンと来た。
「全然、まだまだイケる、アイアム二十歳(はたち)。キラーンじゃもん」
「まあ! キラーンって、歯磨きしましょうね。また、歯周病になりかかっていますわよ。歯周ポケットが三とか、まだ、あるのでしょう」
「ぐぬぬ……」
などと、いつもの他愛ない談笑を壊すように、ひなぎくの話が突然挟まれた。
「あなた。……いい話と悪い話があるのよね」
最も愛している妻、ひなぎくの笑顔から、不思議と低いトーンが届いた。
「う、うん。なんじゃもん」
俺は唐突に振られて、かなり困惑していた。
それでも、表情には出さなかったと思う。
一呼吸置いてから、彼女は静かに続ける。
「……どちらから聞きたいかしら」
いい話と悪い話か。
一体、何だろうな。
どの程度かにもよる。
俺には予想がつかない。
良い話、悪い話、どちらから聞くべきだろうか――。
◇◇◇
俺がショックに耐えられるように、悪い方から聞くか。
「ひなぎく、悪い方の話を先に頼む」
「分かったわ。あのね、先日の健診で、私の赤ちゃんベッドに異常が見つかったわ」
また、具合の悪い所が増えたのか。
子どもを産む前、十八の頃に乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう)ができたりと婦人科の病にも弱いのに、俺は気付いてやれなかったのか。
悔いても仕方がないが、何としても笑顔にしたいと願う。
「何だって! 子宮が痛いのかい」
「子宮内膜増殖症(しきゅうないまくぞうしょくしょう)と診断されたの」
俺は、ショックで言葉を絞り出すのに苦心した。
随分としかめっ面をしていただろう。
「何……」
「組合(くみあい)病院で、佐藤(さとう)医師と会話したときの話ね」
ひなぎくは、エコーで検査して、診察を受けた後、中待合室から呼ばれたそうだ。
「最悪の場合もありますから、手術が必要ですと説明を受けたわ。もう、子どもが望めなくなりますともね」
ひなぎくは、そんな大切なことを今日まで黙っていたのか。
辛かったろうと、髪を撫でる。
ふんわりと甘い香りがした。
だが、俺は彼女の本当を察しなければならない。
パートナーだからな。
「それでね、夫に訊いてみないと答えられないと直ぐにお話ししたら、自分の体のことだから、自分で決めるようにと言われたの」
肩が震えているのが分かる。
自分で決めるのが、大変だったのだろう。
ぐっと抱き締めた。
「その場で、二週間後に手術の予約をして来たわ」
「それは、本当に……。辛かっただろうな。俺が付き添ってはいけないかな」
秋の虫が鳴り止んだ。
静謐な中、旋律を撫でるようなひなぎくの声が紡ぎ出される。
「あなた……。よろしくお願いいたしますね」
もう涼しいから、家に上がろうと、俺の部屋に入った。
「お布団敷きますか? あたたまりますわよ」
「ああ、俺がする。ひなぎくには、大人しくしていて欲しいんじゃもん」
ぴ。
「おっきしたか? ねんねんしていたものな」
それから、静花ちゃんをベビーベッドに寝かせ、おむつとミルクタイムを済ませる。
まだ、眠らないようだったから、やわらかメリーを回した。
布団は、二組を並べて敷くと決まっている。
ひなぎくの寝相が悪(わる)スケなので、仕方なく川の字を諦めた経緯があるのじゃもん。
「いい方は、なんじゃろほい」
「そうそう。静花ちゃんの首がもうしっかりと据わったわ」
ひなぎくが、我が末娘の腕を引き、そうっと体を起こす。
すると、あのぐねぐねだと思っていた頭を揺らさないでおっきできた。
「おうおうう、静花ちゃん……! 俺は感動しているんじゃもん。一人前になってな」
冗句でもなく、泣くかと思った。
「白咲の実家へ連れて行ってもいいかしら? なんて思うのよ」
俺は大人で首が据わっているから、ぶんぶんと縦に振った。
「あなた、やはり優しいのね。嬉しいわ」
先程の暗いトーンから可愛い雛菊が咲いた。
これはいい傾向だ。
俺だけが幸せなのは間違っている。
「手術が終わって、体調が良ければ、白咲の家へお披露目と行くのじゃもん」
「小菊(こぎく)ひいおばあちゃん、光流(みつる)じいじ、梓(あずさ)ばあば……。皆、喜ぶわ」
滅多に涙を見せないひなぎくが、目元に雫をたたえた。
「こんなに嬉しいことってないわね……」
俺は頬にキスをいただいてしまったが、感謝をするのはこちらからだ。
ぴ。
「まあ、可愛い」
「まあ、可愛い」
ふふふ。
あははは……。
ぴぴ。
そのまま、部屋の明かりを消した――。
編集済
💕💕💕💕💕
「じゃあ、とりあえず良い話から」
「……本当にそっちでいいの?」
「ここでもったいぶるなよ」
「じゃあ言うよ。なんと、『H&H』があと4回で終わります!」
「ふーん」
「あ、あれ? なんか反応薄くない?」
「いや、知ってたし。僕はゆっくりやるって決めてるから大変じゃないし」
「あらそうなの。まぁ私もだけど」
「で、悪い話ってのはまさか『なんと、『H&H』があと4回で終わってしまいます!』とかじゃないよね?」
「あ……」
「……」
「……」
「で、でもさ、10回って言うのは二尋がとりあえず言ってるだけで、場合によっては続くかもよ?」
「え? なんでよ?」
「だって彼、お題決めるのに苦労してたじゃない? 色んな人からネタ集めてたし。だけど今回、僕がネタ出したら『次々回の問⑦はこれでいこうかと思っております!』って、割と余裕があるような言い方だったんだよ。これで⑩まで問いが埋まったかのような」
「そうかな? まあラストは決めてそうだけど」
「いや、自分から答え書いてるくらいだよ? 絶対彼、ヒマだから」
「あ、そうか!」
「で、そんな感じで答え書いてる時に限って、別の問いが頭に思い浮かんじゃったりするわけさ。そうなると自分で思いついたの使わないのはもったいなくて、『アンコールということで』みたいに続く可能性は決してゼロじゃない」
「まさかの延長戦!?」
「だってすでに番外編一回やってるし」
「そうだった! マジか」
「『いったん10で区切ると言いましたので別に強制はしませんが』みたいな言い方で続けそうな気がするんだよね〜」
「あざとい! 二尋あざとい!」
「で、気がついたらKACを超えるデスマーチになってると」
「死して屍拾う者なし!」
「勢いあまって週一だったのが毎日になったりして」
「死ぬわ!!!」
「まぁ参加者の疲労度は本人も気にしてるようだけどね」
「あれ、私は逆に参加メンバーとの間合いをはかってるのかと思ってた」
「どゆこと?」
「早く次の企画に移りたいのかな〜って」
「なんで?」
「これまで積み上げてきたパブリックイメージの崩壊に耐えられなくなったとか、なんとかこの流れを食い止めたいとか」
「それって誰のせい?」
「そこまではわからないけども(白目)」
作品タイトル:『二尋の大切さが分かる会話』
主人公:ゆうけん
ヒロイン:tolico
エンディングテーマ「BGMの大切さが分かる動画」
https://m.youtube.com/watch?v=scXIJ2rx00Y
編集済
♪♪♪ 一帆 ♪♪♪
今回は二尋視点(かなり変化球回答)とフタヒロ視点(直球勝負・)を用意しました。よろしくお願いします。
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―― 良い話と悪い話。
「良イ話モ 悪イ話モ 主観的ナ考エニ基ヅイテ 区別シタダケ ノ コトダ。僕ニトッテ利益ガアルカ 深山ニ利益ガアルカ ハ 異ナル。ツマリ、ソノ話ハ、オ前ニトッテ良イ話ト話スベキダ」
「けちつけずに選べよ」
人工知能は恋をするのか
https://kakuyomu.jp/works/16816452219764931995