蘇生の花

鯨飲

蘇生の花

 10年に一度だけ咲く、ルインという花があった。  

 

 その花は、同惑星において、1つの場所にしか存在しない、という不思議なものだった。

 

 さらに、誰が言い出したのか分からないが、ルインの花弁をすり潰して調合した薬は、死んだ者を蘇らせる効能を持つという噂があった。

 

 そのため10年に一度、その花をめぐって、国同士で戦争が起こった。

 

 戦争で甚大な被害が出たとしても、ルインを得て薬を作り、犠牲者を復活させれば何の問題も無い、と考えた上での戦争だった。

 

 しかし、どこかの国がルインを得る前に、戦争のし過ぎにより、その種族は滅亡してしまった。

 

 現在その惑星は、ルインの噂を流した他星種族のものとなっている。

 

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蘇生の花 鯨飲 @yukidaruma8

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