時にきまぐれ

勝利だギューちゃん

第1話

女心と秋の空。

女の心は変わりやすい。


老いも若きも・・・


クラスに好きな女の子がいた。

彼女の周りは、いつも友達がいた。


正直、特別美人ではない。

でも、彼女の持つ明るさが、人を引き寄せていた。


内気な僕は、彼女のそこに憧れていたのかもしれない。

なので、たまに会話すると嬉しかったものだ。


ある日曜日

電話がなった。


彼女からだった。


「あっ、〇〇くん、今日暇?」

「特に予定はないけど・・・」

「じゃあ、デートしない?」


いきなりだった。

何が目的だ?

服はどうする?

どこへ行こう?


「心配しなくてもいいよ。私がエスコートするから」

「エスコートって、男性がするものでは・・・」

「いつの時代よ。こういうのは、先輩がするものよ」


さすがに・・・(以下自粛)


で、待ち合わせ場所に行く。

少し遅れて彼女が来る。


「ごめん、待った?」

「ううん。今来たところ」

「ベタな展開だね」

「お約束だからね」


彼女が腕をからませてくる。


「じゃあ、行こうか?」

「でも、どうして僕を?ほかにもいるんじゃ・・・」

「まっ、たまにはね・・・」


どこへ行くのか彼女任せ。

まあ、それもいいだろう。

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時にきまぐれ 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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