いざよい

夜ふけにふと

あなたのことを思い出した


窓を開けて

夜風にあたると

月だけがこちらを見ていた

いざよいの夜


目を閉じて

あなたの顔を思い浮かべる


人はひとりで生まれ

ひとりで死んでいく

でも誰もひとりでは生きられない


La La La …


なんとなく

口ずさんだメロディー

あなたに届けたいと思った

今すぐあなたに会って

届けたい

そう思った


心の耳を澄ませてみる

あなたの声が聴ききたくて

今すぐあなたの声が

聴きたくて


でも何も聴こえてこなかった


目を開くと

いざよいだけがこちらを見ていた

ひとりぼっちの夜


胸の奥で

あなたを想う心が震えている


ここにいるよ、

届いて


いざよいは何も言わず

そっと輝いていた



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