日付変更線を越えて

こんばんは


今ちょうど


日付が変わったところだよ


つまり昨日の一番最後と


今日の一番最初に考えてたのは


君のことだってこと


もう眠っているのかな


良い夢見てたらいいな


その夢に僕は出てくるのかな


たとえ目が覚めたら


憶えてなくてもいいから


君と夢で会えたらいいな


そんなことを考えながら


このラブレターを書いています


書き終わったら


枕の下に入れてみよう


もしかしたら


夢で会えるかもしれないから


掌を重ねて


君とダンスを踊る夢


ステップなんて知らないよ


だって夢だもん


現実だったらきっと緊張して


上手くリードなんて出来そうにないけどね


でもきっと


君は優しいから


そんな僕でも微笑んで許してくれるだろう


そして手を


ぎゅっと握ってくれるだろう


白くて細い指で


少し冷たい手で


だって君は


とても優しい人だから


朝になって目が覚めたら


朝日が夢のシアターの明かりを灯したら


また新しい一日が始まる


君はいつも頑張りすぎるから


ちゃんと疲れが取れてたらいいな


すっきりとした朝が迎えられてたらいいな


昨日の夢は


もう憶えていなくてもいいから


僕ときたら


もう日付変更線は越えてしまったけれど


太陽が寝ている間に


もう少しだけ君のことを考えているとしよう


明日が少しつらくなっても


もう少しだけ


君のことを考えていたいから


今は君のことだけ


考えていたいんだ


とても大切な


君のことだけ

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