青春死体! 続け!


 現れた天使、その反応や如何に。


「うお、なんだこのハーレム」

「なんだ美形かと思ったら男か」

「両性具有にございます」

「急な下ネタはNG」

「両性具有って下ネタなんですか?」


 そんなこんなで天使が仲間になった。堕落しきった天使は何を語る。


「ガヴリールドロッ〇アウトってアニメが……」

「もう布教のターンは終わったんだよクソ天使ィ!」


 魔女の飛び蹴り。天使はそれを軽くいなす。


「ふっ、レディ、お戯れを……」

「う、うざ……!」

「男キャラ混じると厄介だってそれー」

「男、混じる、青春思いついた。踊ろう皆」


 吸血鬼の急な提案。


「何だ急に」

「今、天使入れて五人、今ならハレ晴〇ユカイ踊れる、俺古泉やる」

「ハルヒやりたい!」


 と言ったのは尸解仙。


「ゴッドノウズで魔女帽被ってた長門やりたいけど、無口キャラのゾンビに譲るわ」

「お前にみく〇ちゃんは胸が足りないだろ(笑)」

「吸血鬼、もっかい死にたいらしいな」


 ちなみに胸のサイズはゾンビ>吸血鬼>尸解仙>魔女>ルシフェル。


「でも小説で踊るってどうすんのよ」


 描写は任せろーバリバリー!


「やめて!」


 吸血鬼の華麗なステップ、魔女の決めポーズ、尸解仙の目立ちたがり、そつなくこなすルシフェル。関節が曲がらないゾンビ。


「おいダメじゃねーか」

「あーうー」

「フロイト先生もびっくりだっぜ!」

「それゾンビが言ったの? 吸血鬼あんたが言ったの?」


 なんかもう無茶苦茶である。

 情報統合思〇体がなんとかしてくれないかな。このさいハル〇でも可。


「宇宙人、未来人、超能力者、異世界人は不老不死老人ホームへの参加権がありません」

「魔女ぉ、心広く持とうぜ?」

「充分広いわボケェ」


 魔女と吸血鬼は相変わらず仲が悪い。


「宇宙人ならありそう」


 とは尸解仙の談。

 そこにルシフェルが割って入る。


「私はある意味、異世界人と言えるのでは?」

「お前は人じゃねーだろ使い魔」

「理不尽!?」


 えー、唐突ですが、皆さんには殺し合いをしてもらいます。


「ビートたけし!?」

「おいやめろ」


 使っていいのは六発装填式のリボルバーだけ。

 弾切れになったらゲームオーバーです。

 はい、よーいスタート。


「くっ尸解仙なんとかメタ的に作者をぶちのめせ!」

「面白そうだから参加の意を表明ー」

「クソがっ!」


 魔法で爆炎を起こし全員を焼き払おうとする魔女、しかし全員、意にも介さない。

 一発目の銃弾が全員から放たれる。

 魔女は吸血鬼狙い、わざわざ魔法で銃弾を銀の弾丸にしてある。

 吸血鬼も魔女狙い、己の血を込めて強化してある。

 尸解仙はゾンビ狙い、仙術で強化した銃弾。

 ゾンビは関節が曲がらないので撃てない。

 ルシフェルはロシアンルーレットを始めた。

 吸血鬼と魔女は相打ち、ゾンビが死んで、ルシフェルも勿論死んで、尸解仙が残った。

 全員の復活まで数秒、銃弾残り五発。

 今度は尸解仙以外の全員が尸解仙狙いで撃って来た。ルシフェルを除いて。

 ルシフェルは変わらずロシアンルーレットをしている。

 ゾンビは引き金を引けない。

 今度は尸解仙だけが死んだ。尸解仙の放った銃弾は吸血鬼のコウモリ化によって躱された。

 銃弾残り四発。

 たまらず連射する魔女、もう飽きたらしい。

 狙いは吸血鬼。とにかくこいつだけは殺すという執念を感じる。

 ゾンビが両手を使いなんとか引き金を引いた。

 魔女に当たる。

 これで死んだのは、魔女と吸血鬼、そして魔女はゲームオーバー。

 残りは吸血鬼、ゾンビ、尸解仙、ルシフェル。

 ルシフェルはロシアンルーレットを生き残って残り銃弾四発。

 他三人は残り銃弾三発。

 ルシフェルに向かって全員が連射する。

 するとルシフェルも撃ち返してくる、連射だ。

 銃弾と銃弾が空中でぶつかり潰れる。

 全員、ゲームオーバー、かに思われたが。

 連射速度の遅いゾンビが一発だけ残して勝者となった。

 さあ、ゾンビ願いを聞かせなさい、叶えてあげましょう。


「うーあー」


 ……、吸血鬼、翻訳して。

 死んでる吸血鬼にその声は届かない。

 ゲームオーバー組には長時間の死というペナルティを課したのだ。

 誰がって作者おれが。


「うーあー」


 ……これにて第一回チキチキ不老不死バトルロワイアルを終わります。

 ありがとうございました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る