声劇台本

音猫

事務所「ビクス」 ~夕凪の依頼~

男1:女1:?2


天海明宏【あまがいあきひろ】:男

 たまにしか開いていないくせに、なぜか続いている事務所「ビクス」の所長。


夕凪理緒【ゆうなぎりお】:女

 とある劇団の役者。一か月ほど前の公演後から違和感を感じている。


侑希【ゆうき】:?

 天海の助手。雑に仕事をするが、やることはちゃんとやってる。


大和【やまと】:?

 趣味は演劇鑑賞らしい高校生バイト。演じることはからっきし


 コピペ用配役表


『事務所「ビクス」~夕凪の依頼~』/音猫

 天海明宏:

 夕凪理緒:

 侑希:

 大和:



 以下台本

 ---------------------

 ここは、たまにしか開いていないくせに続いている謎の事務所「ビクス」。

 本日やってきたのは、とある女性。


理緒「失礼します。予約していた夕凪と申します。」


天海「ようこそいらっしゃいました、所長の天海と申します。」


理緒「あっ、改めまして夕凪理緒です。ふだんは劇団で役者をしています。」


天海「役者さんでしたか、ところで……」


侑希「お~い、明宏この書類だけど、あっ、、、」


理緒「ど、どうも、依頼人の夕凪です。」


侑希「失礼しました。天海の助手をしている侑希といいます。」


天海「はぁ~、まあいいや。侑希、大和は?」


侑希「大和はまだ。ところで、依頼はきちんと聞いたの?」


天海「あっ、、、。夕凪さん、応接室に向かいながら聞く形でいいですか?」


理緒「問題ないです。」


天海「では、向かいましょうか。侑希は、お茶の準備などを頼む。」


侑希「わかりました。」



天海「で、依頼とは?」


理緒「一か月前の公演後から、ずっと違和感を感じるんです。」


天海「なるほど。」


理緒「毎日というわけではないんです。それでも視線を感じることや後ろつけられているので、」


天海「こちらにどうぞお掛けください。具体的な日時を少しでも覚えてますか?」


理緒「えーっと、二日前それと先週の月曜や木曜です。」


天海「ありがとうございます。ん~、、、」


侑希「失礼しまーす。お茶です。」


天海「おっ、いいところに。侑希、大和は?」


侑希「あと数分らしい。さっきちらっと聞こえたんだけど、その日は確か、、、」


大和「遅くなってすみません。」


天海「遅い!まったく、、」


理緒「あの、、天海さんこの方は?」


天海「あー、この子は高校生バイトの


大和「大和っていいまs、、って、舞台女優の樋山理緒菜!!!」


侑希「大和、、今は仕事中でしょ。なにしてるの。」


大和「そっそれは、、、」


天海「それに、この方は夕凪理緒さんだ。」


大和「うぅ、すみません、、、」


理緒「いいえ、気にしないでください。」


大和「やっぱり、理緒様は俺のかみs、、」


侑希「あんたは静かにしてなさい。」


大和「ひぇ、、」


天海「ええ、では改めて細かく聞いていきますね。」


侑希「一か月ほど前の公演は、どんな感じだったの?」


理緒「その日の公演は、確か私ととある団員が書いた創作台本をしました。」


天海「へえ、夕凪さんは脚本もしているんですね。」


大和「そうなんですよ所長!演技もできて、文才もあるなんてさすが理緒様です!あの日見に行って良かったー」


侑希「うわ、うるさ」


天海「あー、あの日休んでたのってそういうことか。」


理緒「いえいえ、そんな。たまたま団長の目に私の作品が止まっただけですよ。」


大和「そんなことありませんよ。だって、理緒様が書かれた作品にも関わらず主役を演じることができたのは、理緒様の努力と愛があったからこそだと僕は思います。それに、舞台での理緒様はとてもステキで、…(べた褒めする言葉)」


理緒「そ、そんなに褒められると照れるな、、、」


侑希「はいはい、そこまでにして。話が進まないから。」


天海「公演後なにかありましたか?」


理緒「熱心なお客様がいたことくらいしか、、、」


天海「熱心なお客とは?」


理緒「、、、出待ちしているお客様がいたそうです。」


侑希「はぁ?」


大和「え!?そんな方がいたんですか?僕結構遅くまで居た気がするんですけど、そいつどこに居たんだろ、、」


天海「公演翌日はどうでしたか?」


理緒「えぇっと、、、確か、、その日は公演の反省会や売り上げ計算を劇団全体でした後、帰宅しました。」


侑希「ストーカーとかは、、、」


理緒「一瞬、視線を感じた気はしたんですけど、それ以降はなんともなんともなかったです。」


大和「そうなんですか、良かったです。僕、気になって少しだけ見に行ったんですけど何ともなかったみたいで安心しました。」


天海「あー、大和あの日数十分くらいいないなーと思えばそんなことしてたんだ」


大和「そんなことってひどいですよ、所長」


侑希「へー、ん?」


天海「その後は何がありましたか?」


理緒「公演後二週間ほどは二日に一回程度帰宅中に視線を感じるくらいでした。」


大和「理緒様も大変ですね。一応僕が確認していた時は会わなかったのに、、、」


天海「家は特定されていないですか?」


理緒「特定まではされていないと思います。」


大和「そりゃそうですよ。僕ですら特定できてないのに、そいつがわかるはずないですって、所長」


侑希「え、大和それってどういうk」


天海「ここ二週間はどうなんですか?」


理緒「ふぇっ、、、えーと頻度は変化ないんですが、視線を感じる時間がだんだん長くなってます。」


天海「視線以外に気になることはないですか?」


理緒「えーっと、最近劇団の事務所の近くで物を落としてしまったんですが、、」


大和「もしや、これ以上に害がでそうなのか、、、警戒強めなきゃだな、、、」


侑希「なんか、不穏な発言が聞こえた気が、、、」


天海「そういえば、最近大和休み取ることが多くなったり、勤務時間短くなったよな」


大和「当然ですよ、だって理緒s…」


侑希「そういえば、夕凪さん。一番最近で被害があったのはいつ?」


理緒「えーっと、あっ、、今日です」


天海「はぁ?今日?」


理緒「はい、ここに来るときに視線を少し、、」


侑希「大和、今日遅刻したけど、なんで?」


大和「ふぇっ、それはもちろん理緒様の安全を確保するた、め、、で、、、」


侑希「やっぱりか。」


理緒「ま、まさか、、、」


天海「へ?どうゆうこと?」


侑希「急に、ポンコツになるな明宏、、夕凪さんの話と大和の最近の行動についてもう一回考えてみな」


天海「あっ、はい。、、、、、そういう事か」


大和「えっ、この依頼の犯人わかったんですか?」


侑希「あー分かったぞ。お前だ大和。」


大和「えっ、なんでですか?」


天海「自分の行動振り返って考えろ馬鹿。」


侑希「はあ、、、、」




侑希「すみません夕凪さん」


天海「本当に申し訳ないです。」


理緒「まあ、、いいですよ。ははははは、、はあ」



      ~おわり~

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声劇台本 音猫 @010nekos

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