異世界ファンタジーのネット小説を見ると、成り上がりやチートスキル、転生・転移、冒険者パーティを支える主人公のようなものが多く見られます。カクヨムは新参者な私ですが、他サイトでもカクヨムでも、似たような作品ばかりで飽き飽きしていました……。
しかし、この小説は違いました。
一言で言うなら、まさしく「イレギュラー」。
《ヒットマン》という名の主人公は異世界(地球)からファンタジーな世界に転生したらしいのですが、この小説は主人公が転生した13年後から始まります。やはりそれまでに壮絶な過去があるみたいです。彼の所持スキルが(ネタバレになるので書きませんが)初めて見る内容で、これからの展開が想像もつきません。また、そのスキルの応用も独特で、読みながら「その手があったか」と感心しました。ファンタジーだからといって論理的な説明を省くこともない。夢のない現実的な世界観ではなく、理由があって成り立っているとても現実感と夢のあるファンタジー小説です。
また、第1話から既に伏線が多く第10話で回収しているのですが、全ての伏線をパパッと回収するのではなく、未だに明らかになっていない部分に想像を膨らませることも楽しみの一つです。
私にとっては本当に読みたくなる魅力に満ち溢れています!
ありきたりな小説に飽きた方には本当におすすめの異世界ダークファンタジー小説です。