(お)ばあちゃんと僕(俺)
グラグラのんびりとゆれる何かに乗って、ぼくはおばあちゃんとお出かけ中。大好きなおばあちゃんに思いっきりぶたれて真っ逆さまに落ちた。
「何考えてるんだい! ついてくるんじゃないよ!」
ベッドから落ちた俺を見て、母ちゃん一言。
「ねぼすけ過ぎて義母さんが連れてったかと思った。あんたおばあちゃん子だから」「ばあちゃんはそんな事しねーよ」
ばあちゃんの遺影に、俺は手を合わせる。
「お盆も終わりだなあ」
夕焼けの見える窓と、ナスの牛を見て俺は言った。今年はばあちゃんが死んでから、初めてのお盆だった。
母ちゃんが妬くほど俺に甘かったばあちゃんにぶん殴られるのは、これが最初で最後だろう。
Twitter300字SS第十三回お題より……「お盆」(本文284字)
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