第94話




屋上での一件後俺は家に帰宅していた。理由は香澄のビンタのせいで頬っぺたが腫れ上がり見事な手形までついていて流石に誤魔化しきれないので色々聞かれても面倒なので帰った。


「いったぁ、マジアイツ力強過ぎたろ…明らかに俺が1番の負傷者じゃんか…」


おかんにも一応学校から連絡が行くと面倒なので理由を説明し、写真を送ったら電話で笑いながら「マジ香澄ちゃんヤバいね、」

とご機嫌な感じで話され、すぐに華帆からも「香澄ねぇやっぱ強化系だったかぁ、おにぃ明日から念使えるよ!!何系かな?おにぃ変化とか具現化系じゃないかな?」と顔の心配より能力が目覚めるかどうかに期待していた。


香澄本人は少し申し訳なさそうにゴメンねぇと言っていたが、横で見ていた裕也と唯ちゃんは完全に引いていた…特に裕也は「俺もうバカやめよ…この前のアイアンクローもだけどアレはヤバい…」など小さい声で呟きながら震えていた


まだ昼前なのに帰宅して暇なのでスマホで馬の娘を育てるソシャゲに没頭していた。

全国的に流行っているゲームで裕也や香澄、唯ちゃん、華帆などもやっている、ちなみに結月も最近始めていて昌宏と詩乃ちゃんにいたっては廃課金者だ、ちなみにこの2人この前から付き合い始めたらしく早々にどうやってヤったら満足してもらえるかなど聞いてきた


ちなみに裕也はこのゲームでも巨乳のメガネキャラがお気に入りみたいで香澄をキレさせていた…学習しろよ残念勇者…


そんな感じで俺は奇跡の帝王を育成していると結月から電話がきた


『とーくん今香澄ちゃんから連絡貰ったんだけど大丈夫!?』


めっちゃ焦っているのがわかる…てか今仕事中では?確か今日は撮影って言ってた気がする…だから見えない位置にキスマークつけたし


「あー大丈夫よ!頬っぺた腫れてるけど今氷で冷やしてるし、まぁ手形はガッツリついてるけど、てかゆづ仕事は?」


『あー今休憩で出来たら橙李も来れないか聞いて欲しいって言われてスマホ見たらスッゴイ長い謝罪文が入ってたから』


「まぁそんな訳で撮影は難しいっす!!この前契約したのにすいませんって言っといて、俺からも連絡入れるから」


香澄と3人で話した次の日に親達に話したらやれやれ!!みたいな感じでノリノリだったので一瞬で契約まで進んだ。香澄と裕也はインハイ終わってから話すると連絡を入れたみたいだ


『それは全然いいよ!!元々撮影はいってないんだし…それに私の為でしょ?そうなったの?』


あんにゃろぉ喋んなや…


「あーなんか聞いた?」


『うん、何か面倒臭いのに言い寄られて浮気の提案とかされたのを断ったら腹いせに私を犯されたくなかったら条件のめみたいなやつよね?』


「…まぁ大まかにいえば?でももう大丈夫だから。てかなんかあったら教えて。…次はないから」


『とーくん……ありがとうね、あーめっちゃ今抱きしめたい!!抱かれたい!!愛し合いたい!!子供ほしい!!』


「いや撮影中に何言ってんだあんた。そして最後のはダメ!!もう少し2人でいたいから」


『じゃあ将来とーくんは私と結婚して子供が欲しいって思ってくれてるのかなぁ?』


あ、声が揶揄う感じになった…結月以外とわかりやすいからなぁ


「まぁ…将来的にはかな…」


『あ…う…うん。ありがとう。……あ、そうだ!!どうせ明日休むでしょ?なら2人で遊園地行こうよ!!』


「え!?まぁ腫れ引いてもアザ残ったら休もうとは思ってたけど…まぁいいか、もう明日と月曜日で学校夏休みに入るし、どこ行く?夢の国??」


『夢の国はこの時期多すぎるからまたにしよ!!それより富士Q行こ!!平日だし少ないよ!!後とーくんが好きなイベントしてるから!!』


「んーなら行こっか!!また迎えに行く時間とか後で話そ」


『そうだね。じゃそろそろ撮影戻るから今日はゆっくりしておくんだよ松原君。』


「何で保健室の先生風?まぁエロ可愛いだろうからいいけど…じゃ水瀬先生明日は沢山手当してくださいね。じゃ仕事頑張ってね。結婚したいくらい愛してるよ。じゃあねぇ」


『う〜〜バカバカズルい!!バカバカバーカ!!大好き。私も愛してます。じゃあね』


そう言いながらお互い電話を切った。多分結月はこの後顔が赤くなり仕事に支障が出てると思うが気にしない事にして、育成に戻った。


ちなみにやっぱり赤くなったらしく撮影時間伸びたそうです。





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