特別SS 華帆流七夕の過ごし方
「おにぃ!!七夕だよ!!七夕と言えば!?」
華帆がリビングでくつろいでいる俺と結月に制服姿で片腕にだんちょと書かれた腕章をつけてやってくる…
「ハル○だろ?」
「正解!!どうするどうする、何する何する??」
「中学のグラウンドに落書き?」
「橙李それ犯罪、でもシャミセンは欲しいな」
「…結月、猫としゃべりたいの?まぁ確かに可愛いけど…」
「…愛でたいだけ…てか華帆ちゃん何する気?本気で中学のグラウンドに?」
「ふふふ、禁則事項です。」
「なかなか無理矢理いったな…で本当にどうするの?」
俺と結月の前で仁王立ちして胸のあたりで腕を組んでいる華帆が言い出した
「まず中学に乗り込みます!!」
「…ガチでやんのか…」
「後は他の団員がくるから大丈夫!!荷物も用意してあるし行くわよ皆んな!!」
「…何で華帆ちゃん10年も前の作品にくわしいの?」
「…さぁアイツ何でもありだから…」
「…リアルハル○ね…」
渋々華帆について行きながら何の荷物が入っているか分からないリュックを持たされている…本当に何する気だよ…
中学の前につくと少し大きめの笹を持った裕也と香澄がいた
やっぱアイツらかよメンバーって…
「やぁやぁよく集まってくれたね!!じゃのりこむわよぉ!!」
意気揚々と中学に不法侵入?しようとする華帆に
「流石に不味くない?」
と聞くと
「あー大丈夫!!今日の防犯カメラの映像は映らないようになってるから!!昼間にコッソリお願いしてやってもらったんだ」
何故か自信満々にドヤ顔で言ってくるので
「…ちなみに誰に??」
「ん?もちろん警備の人、夜に学校で七夕したいからお願いしたら許可貰えたよ!!」
コイツどんなコネクション作ってんだよ…他の3人も呆れてるし…
「ほらほら時間は有限だよ!!早くいきましょ!!」
後気づいたが喋り方が違う…だから数日前からあのラノベ読んでたのか……
渋々俺たちも華帆について行きグラウンドに行く。
丁度グラウンドの中心にきた所で華帆が止まり
「じゃおにぃ!!中からブルーシート出して、そこに座ってみんなで短冊に願い事を書きましょう!!」
やたらデカい荷物だと思ったらそんな物が入っていたのか…リュックを開けると短冊にランタン沢山のマジック、お菓子、缶ジュース5人分、ブルーシート…準備良すぎじゃない??
ブルーシートを広げてみんなでその上にのり座る
「じゃ早速願い事を書きましょう!!願い事は2つにしましょ、1つだと笹が寂しく見えるから。1つは現実的な事2つめは何でもいいわ!!じゃんじゃん書いちゃいなさい!!」
とんでも理論でどんどん話を進めて行く華帆に皆んな苦笑いをしながら付き合う
少し悩みながら書いていると結月が
「ねー、何お願いしたの?」
と可愛く肩を触りながら聞いてきたので
「ん?1つはこれからもずっと結月と幸せにいれますように。もう1つは何かビックリする様な事がおこりますようにかな…結月は?」
「私もこれからも橙李と幸せにいれますように。と…もし子供が出来たら素直でいい子になりますようにかな…」
「え!?それって…」
「もうバカ!!当たり前でしょ…とーくんとの子が欲しいの…バカ言わせんなバーカバカバカバカ」
「ゴメンって。でもありがとうね」
その頃裕也達は
「香澄何て書いた?俺は香澄と死ぬまで一緒にいれますようにとNBA選手になれますようにかな、まぁ片方はとんでもないの書いてみた」
「ん?ゆーくんの夢が叶いますようにと…おっぱいがせめてもうワンカップ大きくなりますようにって…ほらコスプレの幅も広がるしさ……」
「お、おう…また後でしような…」
「ゆーくん大好き」
そんな2組のカップルがイチャコラしているのをニヤけながら眺めている団長はスマホで誰かに連絡をとっていた
「じゃ飾りつけが終わったら結んで立てかけましょ!!ほらゆーにーおにぃ働け!!その間にお菓子とか用意しとくから」
そう指示されたので裕也が少し離れたところのバスケットゴールに結びつけ皆んなで星を眺めた
1時間くらいたった頃に華帆が
「じゃそろそろお終いにしましょ。ゆーにー帰りにゆーにーの家の近くで笹燃やしてくれるからお願いしていいかしら、香澄ねーもお願い!!おにぃと結月さんは先帰ってて。私は今から6人目の団員とちょっと仕事してくるから」
校門に歩きながら唐突な事を言い出したので
「もう8時過ぎてるぞ、何処いくんだよ」
「禁則事項です!!」
「てか誰と…「華帆きたよ?何するの??」依澄か…」
「依澄アンタ何やってんのよ」
「ねぇちゃん達か、華帆ちゃんに呼ばれたから急いできたんだ」
「よろしい!!じゃ後は解散でよろしくねぇ〜」
そう言いながら依澄の手を引っ張って走り去っていった。俺達もとりあえず解散して各々の家に帰る
結月とイチャイチャしながら華帆を待っていたが帰ってきたのが12時前で真っ白になっていたので何してたかきいたら
「禁則事項です」
と決まり文句を言われシャワーをしに行った
香澄からも依澄が真っ白になって帰ってきたけど何聞いても答えないと愚痴を言われたがとりあえずほっといてみることにした
この時の俺達の考えの甘さ、華帆のトンデモ理論をもっと理解しておくべきだったと後悔する事になるとも知らずに…
次の日普通に登校しているとやたらと人だかりが出来ていた
アレなんだよ…
ミステリーサークルじゃない?
でもそれにしては雑な仕上がりだな
誰だよこんな落書きしたの
でも防犯カメラとか映って無いらしよ
しかも備品も減ってないってコレだけの量書くなら一袋は使うらしいよ
テレビ局まできてるし
なんか足跡まで無いらしいよ
……まさか
そう思い人混みをぬいながらソレが見える位置まで行くとウチの学校のグラウンドに大きなミステリーサークルが書かれていた。
俺は一瞬で理解し頭を押さえるようにため息をついていると隣に裕也と香澄が来て
「…こういう事かあ…」
と同じような顔をしていた
そのまま3人で屋上に上がり全体写真を撮って華帆にテレビ電話すると
「ミライのジョン、ス○スが手伝ってくれたんだ!!ね依澄!!凄いでしょ!!ウチでも騒ぎになってるよ!!」
と満面の笑みで話していた
ちなみに翌日の新聞の地方欄、テレビのニュースなどで話題になりよりいい笑顔で笑っていた
我妹よ……コレは犯罪だせ……そしてハル○ネタはわかる人少なくなっているから余りやらないで……お願いします。
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