第89話
翌日は何事もない様に登校した。
「橙李おはよ、昨日はありがとね」
香澄が珍しく裕也が来る前に来て話しかけてきた。
「おはよ、全然いいよ。てかあんなんで大丈夫だった?」
「うん。…まぁもう少し考えてみるけど陸上はインハイまでかな、終わったら裕也と話す」
「まぁそれがいいよ。1人の問題でもないしね。」
「ホントは今すぐプロポーズされてついて来いとか言われたいけどなぁ」
「まぁアイツ鈍感だから無理だろ?早くて高3じゃない?」
「…アンタにだけは言われたくないと思うわ。あ、後卒業おめでとう!ようこそ大人の世界へ」
「黙れ痴女」
「おい橙李、人の彼女痴女呼ばわりするなよ!」
後ろから軽く頭を叩かれ振り返ると裕也がいた
「おはよ、今日遅かったんだな」
「ああ、ちょっと用事でな。あ、卒業おめでとう」
「お前らカップルはそればっかりか!!」
「おはよー何の卒業したの??」
今度は正面から唯ちゃんがやってくる
「あー橙李が男になったんだよ、ね裕也」
「そうそう。最近体育の時こそこそ着替えてたのはキスマークのせいか!?」
「え!?え!?」
「唯動揺しすぎだよ、てか下ネタすきでしょ?」
「ちょっと香澄ちゃん!?」
「だってこの前も豊胸マッサージしてて感じるって」
「わあぁぁあぁぁあぁぁわあぁあぁーー」
「私が男に揉んでもらったら違うって言ったら興味深々だったし」
「ぅうぅぅうぅううううぅ」
あーこうしてポンコツ姫によって唯ちゃん痴女疑惑が広まってしまった…しかも中々でかい声で言ってるし…てか近くの男子股間押さえて前屈みになるなよ…あれ小さいぞ、パットだそ…
それに豊胸マッサージ教えたやつ絶壁だぜ。厨二病みたいな二つ名与えるなら絶対、絶壁の香澄になるぜ、スカスカBなのにどの口で
「…ねぇアンタ今何想像した??」
「…橙李くん??」
あ、また読心術使われた??
「いや特に、唯ちゃん可哀想だなぁって香澄に色々バラされて」
「アンタだってイチャコラばっかしてる癖に何言ってんだか…華帆言ってたぞ、声うるさいって」
はーい華帆さん何言ってんの!!てか部屋防音高かったはず…ドアの前で聞き耳たてないと…あ、でも結月声大きいしなぁしかも長々と1回についやしたし
「黙秘権を使います!!」
「え!?橙李くんそんな激しいの??」
唯ちゃんそんな顔赤くして興味深々に聞かないであとまだ朝だし!!
「…橙李そんな上手いのか…」
「結月さんに聞いたらめっちゃ動揺してたからあまり教えてくれなかったけど今までで1番上手くてよかったっていってた」
いや結月も何話してんだ…てか結月経験人数2人って言ってたけど上手いって言われたら嬉しいな
「おいそろそろ止めないその話…皆んなケガする事になるぞコレ」
「何でよ!!私と裕也は大丈夫よ!!」
「…いや香澄そろそろ……」
「大丈夫!!私達変な事してないし!!」
言ったなこんにゃろ……俺はスマホを取り出してRINEのメッセージを打ち送る
「ねーねー唯ちゃんスマホ見て読めそうなら香澄に読み上げてみて」
唯ちゃんはスマホを確認し読み始める
「香澄ちゃん、幼稚園児、ナース、メイド服夏、冬、チャイナドレス、中学制服、警察、って橙李くんから来たけどコレ何??」
「「!!?」」
「おい聞かれてるぞ、答えろよ」
「唯、えーとそれはね……」
「唯ちゃん、俺はそんな趣味ないからね!!香澄が率先して買ってくるから」
「でも裕也、メイドとか幼稚園児すきじゃない!!おにいちゃんって呼んだりご主人様って呼ばれて襲ってくるのは誰よ!!」
「あ、……そうゆう事??橙李くん?」
「そ、2人の趣味、まぁまだあるみたいだけどねぇ」
「ちょっと橙李、俺が悪かった…ゴメン、香澄やめて…色々失う…」
「何でよ、私変な事いった? 私達がそういうプレイ楽しんでるって言って無いから大丈夫よ」
あーあーまた大声で…何故か男子がトイレ?に行ってかどうかはわからないがクラスにほとんど居なくなっているし女子は香澄がこういうキャラって知ってるからいいけど、流石にここまで生々しいと…哀れなポンコツ姫
「…唯ちゃん教えてあげて…」
「…うん、私も想像したら恥ずかしくなってきたから…ねぇねぇ香澄ちゃん、自分で言っちゃってるよ?大丈夫??周りの人聞いてるよ?」
いや唯ちゃん想像って…だいぶ印象かわってきたな、やっぱり変態の友達は変態か、同じ貧乳だし…
「は!?」
毎回思うが気づくの遅いよね香澄…
「あ、そういえば今日の昼皆んなに食べてもらいたい物あるから楽しみにしてて!!料理してきたんだ!!上手く出来たから食べてみて!!」
恥ずかしさからもじもじしている香澄と何か妄想している唯ちゃん、そして呆れていた俺の3人顔が一気に氷つく
そんな俺達の絶望に気づかない錬金術はルンルン顔で荷物などを整理し始めた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
結月、瑞希家
「あ、結月それキスマークでしょ!?どしたの!?」
「彼氏出来てちょっと…」
「え!?上手だった??大きかった??」
「…上手いし大きいかった…普通のゴム使えないから大きいの買わないといけないし」
生々しいので省きます……だって吹いたりしたの恥ずかしいから…
「え!?凄い!!今度紹介して」
「…今度ね…」
(こんな話してとーくんが彼氏って余計言いづらい!!)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます