第90話
はい、そんなこんなでやってきました昼休み…何時もは楽しいはずなのに今日に限っては拷問です。
パンドラの箱は開けて大丈夫なのか不安な気持ちでいっぱいですが…まぁ死にはせんだろ…
「よーし弁当食べようぜ!!」
屋上に4人であがるなり裕也がノリノリで言い出した。
ちなみに何故屋上にしたかと言うともし臭いが凄いもので周りに被害者を出さないようにするためだ
「…そ、そうだね、食べよ食べよ」
香澄が無理にテンションを上げて話をする…唯ちゃん顔引き攣ってますよ…
「…ちなみに裕也…何作ったの?」
恐る恐る聞いてみると
「母ちゃんと一緒にクッキー焼いてみた!!ほらデザート作れる男子って何かカッコいいだろ?」
何故か自信満々に言う、どうしてそんなドヤ顔が出来る…まぁ母親付きなら大丈夫か…
その発言を聞いた香澄、唯ちゃんも顔が少し明るくなり普通の弁当を食べ始める
「でもどしてクッキーなんて作ろうと思ったのよ」
「いや橙李が結月さんに作ってるの見たら俺も香澄に作りたくなって」
なら2人の時にしてくれ…死にたくない死にたくない死にたくない
「そ、そっかぁ、ありがとう裕也」
香澄の顔が嬉しいのか困ってるのかよくわからない顔になっている…
「あ、唯は彼氏出来たら料理作ってもらいたい人??」
「んー偶にならいいけど出来たらしてあげたいなぁ、橙李くんみたいに上手だと自信なくすよ」
「あーアレは確かにねぇ…あのコース何?どれだけ材料費かけてんの?」
「いやアレ食費8000円かかってないよ。普通にレストランとか行くよりは安上がり、余った食材も次の日とか使えるしね」
「んー私も今度裕也に作ってあげようかなぁ」
「ちょっと2人とも私だけ相手いないんだから余りストロベリーなオーラは控えて頂きたいです!!」
「いや朝あれだけ下ネタにくいついてて何いってんの唯ちゃん…」
「でた!!S橙李!!」
「うぅーわすれてぇ」
「いや橙李実はSなのによく結月さんと付き合えるよな…」
「まぁそこは上手くね」
実際は結月はMである。悪戯する時とかはSっぽくするが結構やられたいオーラを出してくるので偶に焦らして遊んだりするこの前も『絶対気づいててワザと焦らしてるよね!?』とツッコまれた。…ちなみにベットではドMです…
「まぁ橙李そういうのうまそうだしな、」
「裕也と違って空気読めて頭使えるからじゃない?橙李がそういうの上手いし」
「うわ!!彼女が酷い」
「いいじゃんお前ドMだし…」
「うるさいわ!あっ皆んな食べ終わったな、お待ちかねのデザートの時間ですよー」
上手く会話で忘れて貰おうと思ったのに…何かでかいタッパー出てきたし…俺まだ生きたいよ…
「ほら、見てみ!!思いのほか上手く出来たんだぜ!!美味かったし食べてみて」
タッパーから出てきたのは少し大きめの茶色い物体Aだった…まぁクッキーだしこんな色になるかなと思い1つ手に取ると明らかにおかしな重量をしている…
「…コレ、クッキーだよな…?」
恐る恐る聞いてみると満面の笑みで
「おう!!あと流行りのバター一本まるまる使ってみたから香りがいいんだよ!!」
何故出来ないのに冒険する!?料理出来ない人に限ってこうゆう事やりだすからホントやめて欲しい…あ、他の2人も顔かたまってる…
「ほら皆んな遠慮なしに食べてみて、ホラ全然食べれるよ!!」
そう言いながら自分で作ったクッキー?を1人で食べ始める裕也、それを見た香澄が意を決して口に運ぶ、目でオマエも食べろと言わんばかりに見てくる
逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ。食べます!!
じゅわ…
今クッキーじゃない咀嚼音したよね…てかめっちゃ濃いしバニラの香り凄!!
「橙李どうだよ?」
「ん?…まぁ今までに比べればマシだけどコレ、クッキーじゃないよな?サクサクもシットリもしてないむしろじゅわぁって感じ…」
横をみると唯ちゃんは普通の顔で食べていて香澄も裕也が食べれる物を作って来たことに感動してパクパク食べている
「まぁバター多いからかな。でも食べれるだろ?」
「まぁ食べれなくはないかな…」
そう言いながら食べ進めていくが重い!!ホールケーキ食べているかのような重たさがある
「よし!!これから少しずつ練習して錬金術の異名を払拭してやる!!香澄期待してまってろよ!!」
「うん!!ゆーくんなら出来るよ!!期待してる!!」
こうして何とか昼休みを無事に終えたのだったが……
「……あ、香澄も来たんだ……やっぱアレだよな……」
「…うん……もうヤバい……絶対裕也に料理させない…まだ出そう……」
俺と香澄は吐気と下痢にみまわれ病院に来ていた…医者が言うには食中毒に近い症状、とりあえず点滴を打って続くようなら検査すると言われた……まさかの時限式だったとは……ちなみに裕也と唯ちゃんは何ともなかったみたいだ、アイツら鉄の胃袋しんてな…
こうして裕也は"時''の二つ名を持つ国家錬金術師になった
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「…あ、ゆーちゃん…ゴメン今病院で点滴うけてるんだけど今日休んで大丈夫そう?」
『え!?何があったの!?私も行こうか!?』
「…いや、裕也の時限式クッキー食べたせいだと思う…横で香澄も点滴受けてる…」
『あ…裕也くんの料理ね…ならしかたないか…』
「あとゆーちゃんとゆーくんが混じりそうだからゆづか結月って呼ぶね…香澄がゆーくん、ゆーくん言ってるの聞いてたら恥ずかしくなって…「ちょっと橙李うっさいわよ、イタたたた」」
『うん!!歳上だしちゃん付け恥ずかしかったからいいよ、とりあえず休めるかみてみるね、後裕也くんの料理今後食べたらダメよ!!』
「はい、お願いします。」
『じゃお大事にね』
(時限式クッキーって………裕也くん流石にすごすぎない?)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます