第79話






その後周りの人に写真を撮って貰ったりゆっくりして帰宅した。

ここは夏頃になるとキャンプをする人が増えるらしくまた皆んなでキャンプなんかもしたいねなど話しながら帰った



「んー楽しかったねぇ、こういうデートもいいね」


ソファーで両手を上げてん〜と唸りながら伸びてる結月、ん〜胸が凄い事になってる…


「あ、とーくん今おっぱい見てたよね、触りたい?挟まれたい?」


また悪い笑顔で揶揄うように自分の胸を揉みながらからかってくる


「んー後でゆっくり楽しまさせて貰おうかな…ゆーちゃんなんか飲む??」


「ちぇ、残念!!ん〜ならお茶でお願い!!」


「ん、俺ご飯の用意するから何かしてて」


お茶を渡しながら言うと


「んーならここで小説読んでる、でもゴメンね、全部して貰って」


「いや、今日は誕生日だからね」


「じゃあお言葉に甘えてお任せします。」


そう言うと俺の部屋から持ってきたラノベを読み始めたので俺も料理を始める


前菜はほぼ出来ているので他の料理を作りながら結月を見るとソファーに姿勢良く座って読んでいるのが凄い絵になるなぁと思う。本当に綺麗だったのでこっそり盗撮をするが全くきずく気配がない


こういう姿を見るとやはり歳上のお姉さんだなぁと改めて思う、ちなみに読んでるのは恋愛物みたいだ


気になりながらもケーキを盛り付けるお皿にチョコペンでメッセージを書いたバレないようにしまっておく


その後も前日捌いておいたヒラマサを後は焼くだけにまでしたり、付け合わせの用意など黙々としていると何か視線を感じるので見てみると結月がスマホをむけていた


「…何してんの?」


「ん?動画とってる」


「なぜ??」


「んー結婚式で流す用!!」


「いや気早すぎる!!後それ今言ったらサプライズ感なくなるよね!!?」


「まぁ大丈夫よ、ほら毎回撮ってたらどれ使われるかわからないし!」


「…それってバレないように盗撮をしてるって自白してるよね?」


「ん〜何のことかなぁ〜」


目を背けて微妙に下手な口笛を吹いている…漫画でももっと上手く誤魔化すよね…


「…それ誤魔化せてるの?」


「いや、やってないから、てかとーくんもし異世界転生したらどんな能力が欲しい?」


「唐突すぎる質問…んーとりあえず駄女神はいらないかな」


「可愛い女神はいらないとか…案外役立つかもよ?」


「まぁ可愛いけど借金でアンデット呼び寄せる宴会芸の女神だからねぇ、まだパットいり女神のほうが…あ、パンツ取られてノーパンになるからアレもいいや…てか読んでたの違うよね?」


「うん、でも何か気になって!!」


「なるほどね…で読んでるのはどうだったの?」


「んーやっぱりヒロインって可愛いよね…私もしラブコメとかならヒロイン向いてない、何か恋叶わない周りの友人Aみたいな」


「んーでも俺はそんなゆーちゃんが大好きだけどね、なんかザッヒロインじゃないほうが俺は好きよ?」


「…真面目に言われると照れる…ちなみに憧れのヒロインは?」


「んーツンデレで匂いフェチの歳上の姉様」


「なかなかマニアックな…」


「…いや…まぁいいや…気づいてないなら…」


「え!?誰々??」


「はーい出来たから座って待ってて!俺の理想のヒロインさん!!」


「え!?ツンデレじゃないし私!!」


「…多分アンケートとったらみんなゆーちゃんツンデレって言うよ?」


どごがよ、とか少しキレ気味になりながらも理想のヒロインに選ばれてデレるのを隠せてない所ですよとツッコミを入れるのを我慢しながらテーブルについてもらった



「ん、じゃあ前菜で丸ごとトマトサラダとクリームチーズの味噌漬け、あとシャンパンゼリーの盛り合わせね」


「スゴ!!何コレ!?本当に作ったの??」


「うん、ほら食べよ、ノンアルコールスパークリングワイン買ってるからカンバイしよ」


そう言いながら冷やしておいたドリンクをグラスに注ぎ


「じゃ、改めてお誕生日、おめでとう!!かんぱ〜い」


「かんぱ〜い!!ありがとぅ!!」


2人でカンパイをし食べ始める、トマトはプチトマトより少し大きめのトマトを湯むきして蜂蜜水につけた物、クリームチーズは特製味噌ダレに1週間つけて少し塩味を楽しめるように、シャンパンゼリーはアルコールが入っているが炭酸のシュワっと感をたのしんで貰えるようにした


「ヤバ…マジで美味しい…もっと沢山食べたくなるコレ!!特にトマト!!この時期食欲落ちる時あるからまた作って欲しい!!

チーズとゼリーもだけどね」


「ありがと、トマトのヤツはすぐ出来るから今度一緒に作ろうか?」


「うん!!教えて教えて!!」


「じゃ次の持ってくるね、次は暖かい前菜でシンプルにオーブン焼き、じっくり火入れしたから甘みが出て美味しいよ、後パンも置いておくね」


玉ねぎ、にんじん、ナス、ズッキーニ、をオーブンでじっくり水分が抜けるように火入れし、少し周りに飾り付けをした


「甘!!とーくんホントスゴイね!!野菜こんなに甘くなるの??あと、コレ何??この天ぷら葉っぱなのに海苔の味してサッパリする!」


「野菜の甘み楽しむのこうしたらいいって前にやってたから試したら美味しかったんだ、それおかのりって言って上げたりすると海苔の香りがする野菜、結構色々つかえるよ」


「ホントスゴイね、前言ってたけど本当に料理仕事にしないの??」


結月の何げない質問に前から話そうと思ってた事をちゃんと伝えようと思った。


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