第76話



2人でゆっくりベットの上でくつろいでいる


「ねぇねぇ、ネックレス似合う??」


めっちゃ笑顔で腕枕の中から上目遣いで見つめてくる結月つい2時間ほど前まであんなに塩らしかったのは何処へ行ったのか


「似合ってるし、可愛いよ」


「ふふ…ありがとう、あ、童貞卒業おめでとう」


「いやいや…彼女がいう言葉じゃないよね?」


「だめ??初めての感想はいかがでしたか?」


「…めっちゃよかったです。」


「…まぁ2回もやっちゃってるからね…てかさぁ…」


「ん?」


「…いや、大きすぎ……あとホントに初めてよね?」


「初めてだし、なんなら一回目早かったじゃん」


「まぁ確かに…」


「…ダメだった??」


「……よかった…めっちゃ…」


「…あざっす」


「ねぇねぇコレからは私にしかしちゃダメだからね…もう私専用だから…わかった?」


「…当たり前だし、こんな胸とか骨盤につけられてたら脱げないでしょ?」


「だって誰かに取られたくないもん…ダメ??」


「いいし、可愛いすぎて悶える」


「ふふ…ねーねーとーくん、とーくんおなか空いた、後パジャマ貸して」


「とーくんって」


「…ダメ?前々から考えてたんだけど…」


「いいよ、俺もゆーちゃんって呼ぼうか?」


「…ん、恥ずかしいね、いいけど、ね、とーくん服ちょーだい」


可愛くおねだりしてくるので普段寝巻きにしているTシャツと短パンをわたすと


「…ねぇこのTシャツ…なに?」


「え?普通のTシャツだけど、短パンはバスケの練習着だったヤツ紐付きだから縛ってね」


「いや下はいいよコレで…何このデザイン…」


「え?嫉妬Tシャツだけどダメ?」


「…いやチョイス!!」


「え?何かいいじゃん、ちなみに俺怠惰だよ!!7つの大罪Tシャツ!!俺と華帆のお気に入り!!」


2人は普通のTシャツに真ん中に大きく嫉妬、怠惰と書かれたTシャツを着ていた


「…んーいやいいよ、確かに家の中だけならでもさぁ言葉のチョイスが…」


「いやたまたまよ?2つとも俺のお気に入りだけど、てか胸で字が…」


「…いやコレは仕方なくて…」


「立体感ある嫉妬で」


「とーくんのバカ」


「可愛いからいいけどね、ご飯食べよっか」


「…まぁいいけどね、今日パスタがいい」


「お、そのつもりだったから丁度いいや後誕生日おめでとう」


「え?」


「いや丁度12時になったからね、大好きだよ…チュ…」


「ン…ありがとう、」


「じゃ、したおりよっか」


2人で手を繋ぎながら下に降りて結月は誕生日なのでゆっくりしてもらう事にした


パスタを作っていると結月が近くの椅子に座りながら話かけてきた


「とーくんのTシャツの趣味やっぱ凄いね、色んな意味で」


「そうかなぁ、まだ色々あるよ?」


「え?まだこんなのあるの?」


「後は逃げちゃダメだTシャツとか諦めたらそこで試合終了ですよTシャツとか」


「いやいや、何で言葉責め?」


「んー何となく!!」


呆れた感じでため息を付く結月


「んーまぁいいけどさぁつっこまれない??」


「あー確かに千堂さんにめっちゃ笑われたかな、裕也とかは知ってるから何も言わないけど、トレーニングとかでも偶にきてるから」


「とーくんコレ着て大学行ったの?」


「いやボクシングのトレーニングの時に着替えて笑われた」


「…まぁトレーニングにオシャレは求めないか…」


「…なんかゆーちゃん呆れてない?」


「いや…まぁ新しいとーくんの一面が見れて嬉しいかな」


「なら良いけど、いやなら代わりだすよ?」


「いや!!とーくんと同じがいい…ペアルックってわけじゃないけど嬉しい…彼氏の寝巻きっていい」


いやそこでデレるのはズルくない…


「あ、とーくん今嬉しそうにした!!」


「いやデレるから」


「チョロ」


「ひど!!」


そんなたわいもない会話をしながら料理を続けた、パスタだけだと物足りないので朝のヒラマサと少し残ったウニを使ってカンパッチョ、パスタはお気に入りのお取り寄せハムと玉ねぎのアマトリチャーナを作り終え2人で食べる


「んー美味しい!!ヒラマサめっちゃ美味しい!!」


「パスタも問題ない?」


「うん、少しピリ辛なのがいいね後このハム美味しすぎ」


「なら良かった、何か夏っぽく仕上げたかったから」


「いい主夫になれるよとーくん、」


満面の笑みでパスタを食べている結月、てか取り分けたカルパッチョもうないし!!


「ゆーちゃんってさぁ魚すきよね?」


「んーあんまり気にした事無いけど、肉か魚かなら魚かな、てかとーくんのご飯が好き」


「なら今度休日休みの朝に市場いこうよ。採れたて寿司にして売ったり偶にその場で食べさせてくれるから」


「あ!それ前から気になってたんだ!!流石に1人にで行きづらかったから行けてないけど、前行った定食屋さんにあの後も何回か行ったんだけどオススメされてたから凄い嬉しい!!」


「じゃあ来週は無理だけどそれ以降であったら行こうね」


「あ、来週は華帆ちゃんのヤツか…色々ありがとね」


「いやせっかくの誕生日だし2人っきりで過ごしたかったからさ」


「ふふ…大好きよとーくん」


その後も残りの料理を2人でゆっくりと楽しんだ



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