第75話





バイトが終わり2人で一旦結月家に向かった。

明日明後日の着替えを取りに行くためだ


ただバイト中から少し不機嫌な結月は2人っきりになってから全く話してくれない。一応頷いてくれたりはするので何とか意思疎通はできているが


んー多分瑞希さんにも誕生日プレゼント渡したのかいやだったのかなぁ、嫉妬深いって言ってたしね、


着替えを持って降りてきても無言の結月、少し気まずそうにしてるのがわかった…その塩らしい顔も可愛いんですがそんな事言ったら怒られるよね


そんなこんなで家まで無言が続き流石に声をかけてみる


「結月なんかあった??ずっと無言だけど?」


「…別に」


あー久々この感じ…コレはコレでいいんだけど笑った顔みたいなぁ


「もしかして瑞希さんにまでプレゼントあげたの怒ってる?」


俺の一言を聞くとピクッと一瞬肩が震え、その後凄い拗ねた顔で


「…別に…気にしてないし」


ヤバいめっちゃヤキモチ妬いてるのが分かる…可愛いすぎか姉様

悶えてしまう!など思いながらも必死に気づいてないフリをしながら


「んーじゃあちょっと待ってて」


そう伝えながら一度自分の部屋に行き準備を整えて下におりる


「結月ちょっと目瞑っててくれない?」


「…え?何で?」


「いいから、お願い」


「…わかった…」


そう言いながら目を瞑ってくれた結月の首に持ってきた物をかける


「目開けていいよ」


「ん…コレは?…たかコレって」


「…んーまぁ彼女だからこういうのは2人っきりの時渡したいなと思って、改めて1日早いけど結月誕生日おめでとう」


「え!?でもさっきのは??」


何がおこったか分かってないみたいでめっちゃ動揺してるのが分かる


「あ、アレもプレゼント。…んーなんて言うか結月に1番にプレゼントあげたかったから用意した感じ…本命はコレ」


「…え!?でも瑞希にもあげてたし…」


「あれはカモフラージュ。流石に双子で1人にあげたら角たつと思って」


「え!?え!?じゃあ私の事嫌いになってないの?結月1番??」


「いや結月だけよ俺が好きなのは」


「……でも瑞希何時も橙李の童貞奪うとか私と付き合うとか言ってるし…瑞希のほうが女の子らしくて可愛いし…橙李に勝手に触るし…」


あー何か闇落ちしてる…ただこのバージョンの姉様も好き、何か弱々しくて愛でたくなる


「いやむこうがどう言う意図で言ってるか知らないけど俺が好きなのは結月よ?てか瑞希さん友達としてはいいけど彼女って考えれんかな、俺は俺の前だけデレたりイタズラしたり、甘えたり嫉妬したりしてくれる優しくて可愛いお姉ちゃんのほうがタイプかな…てか結月以外考えれんかな、色々いろんな姿見せてくれて飽きないし、何より俺が辛かったりしんどい時に気づいてくれる優しい所が大好きだから…ゴメンね不安にさせたよね?」


「…うん…何とか割り切ろうとしてたけど色々考えて落ち込んでた…でも橙李に捨てられたくないって思って…」


「いや俺が振るとか多分結月が浮気せん限りないから!コッチが何時捨てられないか不安だわ!! それにコレ覚えてる?」


そう言いながらプレゼントしたネックレスに手をかける


「…うん…でもコレってあのドタキャンの時みたネックレスだよね?」


「うん、あの時結月が私の誕生日プレゼントはコレ買って首に掛けてって言ったじゃん」


「…いや確かに言ったけどよく覚えてたね」


「そりゃぁ大好きな彼女の言葉だからね、あとあの時試着した結月が可愛いくて忘れられなかったのもあるかな、ただT○ffany

とか有名ブランドじゃなくていいか少し迷ったけど、○℃でよかった??」


「…うん、私このブランド好きだから大丈夫 何なら結婚指輪はここのが良いって思ってるくらいだから」


「中々気早いなぁ…でまだ不安??」


「ううん…ただちょっとビックリして色々感情が追いついてないだけ、でも凄い嬉しい…何よりあんな何気ない会話覚えててくれたのが嬉しすぎて…ありがとう、プレゼントもだけどこんな私を好きになってくれて、大切にしてくれて」


「こんなじゃないよ、結月がいいの、結月じゃなきゃだめなの、

わかった?」


「ありがとう、…ねぇ橙李…大好き…ン」


「ン…チュ…俺も大好きだよ」


「ねぇ2階いこ…」


「うん」


2人で俺の部屋に上がりすぐに先程の続きをする。

2人共言葉も交わさず愛し合う様に求め合う


「ン…あ、橙李…コレ」


そう言いながら持って来ていた小さいバッグから茶色紙袋をだし、コンドーさんをだす。


「…結月実は…コレ」


俺も机の引き出しから出すそれは結月が買ってきた物、サイズと同じ物だった


「「……ふふっ同じって」」


「いや仲よすぎじゃない?」


「ホントそれ…全く一緒って凄いな、」


「確かに…ねぇ、優しくしてね」


「うん」


「ン…ン…橙李…大好き…ずっと離さないでね…」


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