第62話








何時もの様に買い物を済ませて家に帰ると「おかえりー…」と声だけ聞こえてきた。だいぶだらけているみたいだ

2人で中にリビングに入る前に服を結月にひっぱられる


「ん??」


振り向くと背伸びをして首に抱きつきベロチューをしてくる


「…ぅん…ん…」


「!!…」


「…ちょっとの間出来ないから…橙李成分補充しとかないとね…」


小さい声で俺の耳元で囁くとリビングに勢いよく入っていく

可愛いけど…何か今日やられっぱなしな気がする、まぁとりあえず香澄にやられた妹のフォローするか…


「結月さんいらっしゃーい…ごめん疲れてうごけなぁい…」


「華帆ちゃんこんばんわ、デート楽しかった?」


「華帆帰ったぞ…とりあえずご飯な、今日朝の野菜沢山あるから鍋ね」


「…デートは楽しかったよ、ただね…あのポンコツ姉がやってくれたからね…色々疲れたのさ…おにぃ今日さっぱりで…」


「なら大根も買ってきてるからみぞれ鍋で、結月、姫の相手よろしくね」


そう伝えとりあえず自分の部屋に上着を置きに行きイタズラされてないか姿見で確認する、ぱっと見されてなかったので一応服を脱いでみると丁度鎖骨の下辺りに赤紫の反転が距離を空けて3つついていた、…キスマークですよねコレ?…明日体育あるんですが……一応結月にメッセージを送る



橙李,  胸の何コレ?


yuzuu, 私の物って印? マーキング!!w


意外と独占欲強いよね結月、まぁコレつけられてるのに気づかない俺って…


yuzuu,  ちなみに寝てる時につけたのは1つ、

      後はひっついてる時につけたよ




      てか今度私にもして…

      橙李の物って証ちょーだい

      私もつけられたい、

      消えない様に毎回ね

      私もつけるから、拒否権はありません

      

あー確かに、なんかされてたかも、てか可愛いすぎて死ねる!!…まぁ跡はなんとかなるか、首じゃない所が流石って感じだね



yuzuu,  てかもうイチャイチャしたい…

      寂しいから早く降りてきて…


いやいやまだ上がってそんな時間経ってないよ、まぁ華帆用に物を取りに来たのもあるけどさぁ


リビングに降りてみると華帆の話を聞いていた結月がこちらに気づき少し顔を赤くしながら微笑んできた、華帆はだらけてソファーに転げ、顔を埋めているのできずいてないらしい


「ほら華帆、お前の好きな入浴剤、桃のバスボール今日つかいな」


「…おにぃありがとう。…あ、コレ新しいやつだ」


「あー俺が何時も1人で昼長風呂する時に使ってる香りがいいやつの新作普段隠してるやつの1つかな、デート頑張ったご褒美」


「ありがとう…結月さん後で一緒にはいろ?その大陸に埋もれて癒されたい」


「…んー胸の件はあれなんだけどまぁお風呂はいいよ」


「…まぁそのマシュマロはおにぃのだもんね…おにぃご飯」


ぐだぐだしながらも軽く結月にセクハラする限りさすが女王様と思いながら昆布だしを一度沸かしてアク抜きをして豆腐や温野菜の残り、鶏つくね、豚肉、糸蒟蒻などをどんどん入れていき頑張って大量の大根おろしを作る


「まだぁ〜」


女王様がグダリ始めたがまだ半分しかおろせてない、一本って多いよね


「あ、そう言えばあの朝ごはんなに!?」


「あーアレはおにぃに偶に頼む朝ごはんの1つだよ、リゾートホテルみたいな朝ごはんってテーマとか、旅館の朝ごはんっとか…まぁ和食より洋食の方が美味しいけど、この前はスフレパンケーキ作ってもらったよ」


「スフレパンケーキいいなぁ!!」


「今度お泊まりした時作って貰いなよ」


「橙李私も食べたい!!」


しゃりしゃりしゃり


「大根おろしに夢中みたい」


「まぁおにぃ基本我儘聞いてくれるから大丈夫だよ、」


「でも朝からアレ作ってくれるってすごいね」


「あー何か朝早くに帰ってきてソファーで寝てたから蹴落として起こしたんだよ、何か昨日ならなかったらしいけどねー結月さん」


「!!」


「イチャイチャしすぎて興奮してたとか?ねー結月さん」


「さーてとうりてつだうよー、おさらだしたらいいかな」


「うわーあからさまに動揺してカタゴトになって逃げた…あの辺りはおにぃそっくり」


ニタニタしながらスマホをこちらに向けている華帆に気づかず2人で準備を終わらせていた


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