第55話
瑞希さんの発言に驚いているとそのまま何食わぬ顔で話を続けた
「だって明日2人共同じ時間でしょ?なら結月もとーりに乗せていってもらえば楽だしいい案だと思いませんか姉様??」
その発言に焦りながらも若干嬉しそうな結月が
「…いや…でも着替えとか寝間着ないし…橙李も流石に迷惑でしょ」
「…んー家に妹がいて1人だから流石に無断外泊は心配されるかも」
やんわり断れば怪しまれないだろうと俺と結月は思っていたがそれが間違いだと直ぐに気づく、華帆ほどではないが瑞希さんも我儘お姫様だと言う事を
「えーならとりあえず電話できいてみたらーほら電話電話!!」
「…いや瑞希流石に迷惑じゃあ」
「えーだって絶対楽しいよぉ!結月も楽しそうじゃない?」
「…んーでも迷惑じゃないかなぁ…まぁ楽しそうだけど…」
ちょっと結月さん!!何揺らいでるんですかぁ!?
確かに結月ともう少し居たいけども…
「ならとーり、とりあえず電話してみなよ!!」
「…まぁ橙李とりあえず電話してみなよ…」
いや結月さん誘惑にまけてるよね…流石に断れんじゃん
「…じゃあとりあえず電話してみるよ」
そう言いスマホを出してベランダにでて華帆に電話する
『おにぃ遅い!!晩ご飯はゆーにー達とラーメン食べたけどデザート食べたいから買いに連れて行ってほしいのに!!あと新しいベースで合わせたかったのに!!』
「いやーそれが…結月の家で料理をしていたら妹帰ってきて泊まればって言われて…」
『それ何女!?ツンデレの次女?ドメスティックバイオレンス肉まんお化けの5女?』
「いや何回も言うけど双子ね!」
『水瀬さーん!!』
「いや水瀬だけど…」
『やっぱりねー様ねー様って呼ぶ!?』
「いや呼ばんし、あそこまで万能メイドじゃない!!どちらかと言えばポンコツ!!」
『てかバイト先の人知らないんじゃないの!?その青髪メイドも!!』
「青髪メイドじゃないけど知らないねぇだから困ってんだよ!!」
『えーなら泊まってきなよ!!面白そうだし!!』
「は!?」
『あ!!結月さんに変わって!!」
んー結月なら説得できるかなぁと思いながら中に入り結月に
「結月さん、なんか妹が話があるって…よく分からないけど、お姉さんと話させてって」
「??ん、わかった!」
「お電話変わりました…」
『結月さん敬語とかウケるー!!ねー結月さん的にはおにぃと一緒に居たいの?』
「…はい」
『そっかぁー、何かそっちの状況面白そうだなぁ。』
「いいえ、そんな事は…」
『あ、近くに妹さんいるんだ!!いいよ!おにぃ貸して上げる!!朝着替えに帰ってくれたら大丈夫!ご飯用意してくれたら問題ないから』
「はい、ではその様に伝えてます」
『じゃ、妹さんに隠れてちゅーとか沢山楽しんでね!!後避妊はしっかりね!!』
「んっっんん!!いえ、その様な行為は…はい…ではおやすみなさい」
『お子様パンツはダメだよ!!ちゃんとヘッドホン付けて誘ってね。おやすみぃ!!』
電話を離すと少し顔を赤くして俺にハイ!!っと返して来た。
アイツ何いったんだ…
「…で妹なんだって言ってました?」
「…ん!?あぁー泊まり大丈夫だけど朝ごはん作りに帰って来てだって…」
「結月どしたのぉ?」
「ん!?どうもしないよ!?」
「ならいいけど何か変じゃない??」
「変じゃない!!…さ食べよ!!」
そう言い皆んなで食べ始めるが、2人分しか用意して居なくて流石に足りそうになかったのでキノコリゾットを〆で作った。
「いやー松原食堂ヤバいね!!美味しかったよとーり!!」
「あざぁっす」
「まぁ橙李の女子力の高さは凄いよね…」
「てか結月ととーりよく一緒にいるよね?」
ここでその質問しますかぁ妹さん!? さてどうやり過ごすか…
「ほらよく一緒のシフトですし、瑞希さんいなかったから晩ご飯偶に付き合ってたくらいですよ」
「そうそう流石にずっと1人で食べるのも味気ないし行ってみたいお店も1人で行くのはね、だからだよ」
「あっそっかぁ、私1人で居ないから気づかなかっただけか!!ありがとねとーり!!」
何とかやり過ごして料理の片付けなどを行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます