第49話
結月に怒られシュンとしている俺を合わせて5人でモツ鍋を食べ始めた
「うー辛いのもいいけどこっちのも美味しいね」
満面の笑みで食べている華帆、ハガネの精神力俺にもわけて欲しいと思っていると結月が気まずそうに
「…橙李さっきはゴメン、強く言わないと話聞いて貰えそうになかったからつい…」
「…え!?それは全然いいんだけど、怒ってない?」
「…うん…皆んな困ってたから強く言っただけ、」
「なら良かった…でもゴメン、テンション上がって周り全然見えて無かった」
「あー確かになんか聞いたことない言葉使いだったね」
「あ、結月さんあれ広島弁らしいですよ。何かおばさんの地元そこまで訛り酷くないんですけど、大体あんな感じですよ」
「あー確かに久々に聴いたな橙李と華帆の広島弁!」
「え!?私もなってた?」
「なってたよぉぶちかわいかった」
「…そのぶちとじゃけーをつければ広島弁が成り立つと思ってるのは心外」
裕也と香澄のツッコミに若干不貞腐れる華帆
「あれが広島弁なんだ!?なんかあんな橙李初めて見た!!」
凄いキラキラした目でこっちを見ている結月に対して
「テンションあがっても学校とかだと出ないかなぁ、家は母さんが広島弁使うからつい癖で、でも普段は標準語よ」
「なんかいい物見れてよかった!!」
その後も普通の会話をしながら食べていたが急に足を何かに擦られた感じがしたので見てみると結月がイタズラなのかふくらはぎあたりを蹴ったりしてくる
正面に香澄、裕也、誕生日席に華帆、俺の横に結月なのでバレないがやられっぱなしは癪にさわる
そう思い蹴り返そうとすると避けられた
結月の顔をみると何時もの悪い笑顔でドヤ顔をしているので
今度は結月が蹴ろうとしている所を避けようとするとテーブル脚の角に小指をぶつけてしまった
「ぅゔ」
「…おにぃ何やってんの…?」
「テーブルの脚に小指ぶつけた」
「「ダサ!!」」
「はぁ…結月さんなんか言ってあげたら…」
「ぷっ…んゔん、橙李ちゃんと行儀良く食べなさい」
「…はい」
返事をしまた結月の方を見ると肩を震わせて笑いを耐えている…くそぅイタズラ好きの姉様めイツカオボエテロヨと思いながら残りを食べ進めた。
最終的に博多風の方はラーメン、辛い方はチーズリゾットにして〆まで食べ終えた。
「いやー松原食堂最高だね、マジ外食行くのバカらしくなる」
「いやーホントに松原食堂いいわぁ、ねぇ橙李!今度出張サービスしてよ!!依澄もうちの親も喜ぶし、なんなら華帆ありで大丈夫だから」
「橙李一家に一台ほしいかも…」
「結月まで何言ってんの?」
「ホントよ!おにぃは私の為に働く執事なんだから、貸出料もらうわよ!」
「いや、お前が1番何言ってんだよ…」
と我が家の女王様発言をながしていると
「あってか明日ホントにスタジオ行く?文化祭のやつ決めないといけないし、早いけど私と裕也は夏休み半分は部活だからこれくらいからなら5曲は出来ると思うけど」
「あー確かにそろそろ忙しくなるから、曲数多いなら早く決めたいかも」
「んー華帆明日他に人呼んでも大丈夫??」
「私は全然いいよ!SG さえ弾ければ」
「ならちなみちゃん聞いてみるよ、ちょっと電話してくる」
電話をかけながら席を外す香澄を見送っていると
「ねぇ橙李、私もそれ見に行ったらダメかな?」
「え!?別にいいと思うけど、どう??」
「ん?いいんじゃない?」
「私もいいよ!!結月さんともっと話したいし!!」
「ならバイト後一緒にいこうか?」
「うん!!楽しみ。」
「明日ちなみ達のバイトが6時までスタジオ使っててその後空いてるからそこでそのまま入れるようにして貰ったよ!場所はいつもの所で21時半まで」
香澄が電話を終えて入ってきて伝えてくれたので
「あーなら俺と香澄と華帆で先に行ってるから橙李終わり次第な!」
「香澄ねぇー明日結月さんも来るんだよ!!」
「え!?そうなんですね!文化祭で何やるか決めたりするんで意見くださいね」
「わかった!!考えとく!!」
意気揚々に返事をした結月が可愛いくて仕方がないなぁと思いながらその後も楽しく皆んなで話した。
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