第5話



数日後、学校の屋上でいつも通り裕也と彼女の桃谷香澄と一緒にお昼を食べていた。


桃谷香澄は身長が168と高くモデルのような体型、キリッとした目つきのショートカットの裕也の彼女で僕の幼馴染だ


その香澄から


「最近バイト大丈夫??、ほら前言ってた全く話してくれない女の人とか」


と母さんみたいに心配そうに聞かれたので、


「あぁ、その人とならなんとか話せる様になったよ!」


「おぉ流石橙李!その調子で唯ちゃんデート誘っちゃえよ!」



「そーだ、そーだ!誘えよ!」


このバカップルども野次馬感覚で言ってきやがって、ただ今日の俺は今までの俺とは違う!


「んー実はもうすぐゴールデンウィークだから、その前に1日バイト休み貰って誘おうと思ってる。」


「おぉー!!あの奥手の橙李がついに!!」


「お母さんうれしい、橙李の成長がみれて」


「お前ら俺のオトンとオカンか!」


と突っ込むと香澄が


「まぁ唯ちゃん恥ずかしがりやだし、OKしてもらえたらいいね、後、橙李男前なんだからちゃんとオシャレしなよ!私服パーカーとかジャージとか多いけど時間あるんだからちゃんとしなよ!」


「え!?そんなダサい?」


「んーダサいかダサく無いかで言えばダサい、髪型も中途半端に長いし目隠れるくらい前髪長いけどそこはセットしたら問題ないと思うけど、もう少し伸ばしてパーマかけたりするか短い方がかっこいいよ!ただいきなり髪型まで変えたら気合い入りすぎって思われてもいけないから、今回は私服どうにかしなさい!」


と香澄がズバズバいってくるので凹んでいると裕也が


「香澄、橙李の心粉々にしすぎ、ハートブレイクショットを友達にくらわさない!」


「あ、ごめん!つい本音が…」


「香澄やめてくれぇ、これ以上は耐えれん!!

 わかったから、これ以上言われたら流石に泣くよ、裕也もよくこれ耐えれるな」


「あ、香澄俺の前ではドMだから」


「もぉ裕也そんな事ここで言うなし」


あーまたコレイチャイチャ始まるやつね、ほっといたら砂糖漬けで糖尿病になりそうだから止めるか、


「わかったよ、裕也か香澄買い物付き合えそう??」


「「んー無理!」」


「酷くね!?」


「てかバイト先の人に頼みなよ、皆んな大学生でしょ?」


「確かに!!その美人双子にたのんで選んでもらったら」


「うわっ、橙李、唯ちゃんとデートする前に他の女の子と…」


「あーサイテーだな、お前」


「いやお前らの妄想が酷いわ!!」


「そんな酷いって双子デートとしか言ってないもん!」


「そーだ!そーだ! ってかいいじゃん巨乳美人双子とハーレムデート、他の男子からしたら羨ましい限りだぞ!!」


「あー唯がそんなにないからって他の女で満たすのか」


「お前サイテーだな、」


「お前らの妄想の方がサイテーだよ!…裕也のお気に入りは幼馴染物だもんな、リアルで叶ってんだからあんまり見るなよ!」


「!!」


「…ゆーくん?? 私そーゆーのも浮気って言わなかったっけ?」


「…いや、香澄とこうゆうのしたいなぁと…」


「…もうバカ、今度ね」


「お前ら皆んなが見てない所でその会話しろ!…あ、俺のせいか、ゴメン」


「まぁ後で裕也の趣味は問いただすとして早く先輩達に買い物お願いしなよ!!

あと唯も早く誘いなさい!」


香澄に言われたが、確かにそれもありかと思い後で相談してみよう思う

香澄がせかすのでとりあえず唯ちゃんにRINEを送る


橙李  唯ちゃん今暇??


唯   香澄いないから暇かなぁ

    珍しいね学校の時RINE送ってくるの?


橙李  偶には良いかなと思ってね。

    唯ちゃんゴールデンウィーク前の

    土日どっちか暇?


唯   んー日曜はケーキ屋のバイトあるから

    土曜なら大丈夫かも、どした?


橙李  唯ちゃんの予定がないなら

    デート行かない?


唯   デートって!?w なかなか直球ですね!


橙李  ダメかな?2人で遊んだ事ないし

    良いかなと思ったんだが


唯   んーまぁいっか、

    また集合場所とか決めよっか


橙李  そうだね、

    とりあえずデートプラン立ててみるので

    お待ちください!!


唯   なんそれw

    楽しみにしてるね♪




「きたぁあぁぁぁぁぁ、!!!」


俺は授業が始まっているという事を忘れ叫んでしまった。


「コラ!松原!!寝てると思ったら急に叫ぶな!」


当然先生には怒られたが、離れた席の裕也から、うまくいったのか?みたいな目線が来たのでうなすぐとすぐにスマホでなにかやり始めた、間違いなく香澄に報告してる物だと思う、


俺も服を買いに行くためにバイト先の先輩にRINEを送る事にした。

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