クールで美人双子の姉様が後輩バイトの俺にだけデレてくる

のっさん

第1話





「なぁお前今からでも良いからもう一回部活入り直せよ、遊び感覚でもいいから」


 学校の放課後、屋上で男子2人が部活中の陸上部女子をながめながら話している。


「いやぁもぅバスケ出来るほどには回復してるけど、流石にね…まぁ社会勉強の為にバイトする事にしたし、バイクと釣りしてるだけで楽しいしね。」


 と松原橙李まつばらとうりが言う。

 高校2年で175の身長に程よい筋肉、顔もある程度整っているが自分の世界観が強く、オシャレなどに興味のない残念な人とよく言われる。


 女子から告白もたまにされるが、入学してからずっと思っている子がいるので、未だ童貞の16歳の春


「あ、ほら唯ちゃん帰ってるぞ、声かけなくていいのか?」


 いじってくるのは幼馴染の綾戸裕也あやとゆうや

 身長は183もあり、引き締まった体に茶色の短髪で塩顔のザ・イケメンである

 元同じバスケ部のエースで、彼女はこれも幼馴染の桃谷香澄ももたにかすみと付き合っている。


「いいよ、話しかけて後で怒られたく無いし」


「多少無理矢理にでもさそえよ童貞ボーイ」


「うざ…まぁ今日からバイトあるし帰るわ! バスケがんばれよ!!」


「まぁそれでいいならいいけど、唯ちゃんあんま喋んないだけで結構人気あると思うぞ、早くしたほうがいいって香澄も言ってたぞ!」


「わかった、ありがとう」


 そう言い残し、学校の裏門から歩いて帰る、家までは40分の距離だが途中にある親戚の会社にバイクを置かせてもらっている。


 唯ちゃんこと聖沢唯ひじりさわゆい、同じ2年のモデルのようなしゅっとした体型に女子にしては少し高い身長、小顔の少し髪を染め茶髪のセミロング、他の女子と違うのが、雰囲気が落ち着いているというか冷めている、そんな女の子に一年生の時にある出来事により一目惚れした。


 なんとか裕也の彼女の桃谷香澄に紹介してもらって毎日SMSでやりとりをしているが、極度の人見知りらしく、電話や会って話すと後で怒られる、そんなやり取りを1年近く続け、そろそろデートしたいな、など考えているとバイト先に到着した。


 今までは親戚の建設業の事務仕事などを手伝っていたが、そろそろ誰も知らない所でしっかりと働きたいと思い、高校2年からファミレスでバイトをする事にした。


「あぁ松原君きたね。今日からよろしく、裏に案内するから」


 そう店長さんに言われ裏の従業員スペースに行くと、彼女がダルそうに背伸びをしていた。


「……店長だれ、そいつ?」


 そうダルそうに言うのが水瀬結月みなせゆづき、後で教えてもらうが今年19歳のフリーター、少しハスキーな声に身長も高く小顔、鼻筋もスッとして目も綺麗な二重、髪は腰あたりまでありゆるくウェーブがかかったロング、スタイルも良く、高校生には目のやり場に困るほどの双丘があり今まで見た誰よりも綺麗な方だとわかった。


「誰?て酷い言い方しない水瀬さん。今日からホールで働いてもらう松原君だよ。今更衣室誰かいる?」


「…瑞希がいる。」


「はーい、店長今着替え終えた瑞希さんが出るので用があるならまっててねぇ〜、新人君見たいしそのまま居て、すぐ出るから!!」


 そう言い残し更衣室から出てきたのは先程の結月さんと全く同じ顔をした水瀬瑞希みなせみずき、どうやら双子らしく本当にそっくりだが、雰囲気が結月さんより柔らかく声もアニメ声と言うとくちょうがあった!


「お!!高校生か、可愛いね!!私、水瀬瑞希、こっちが姉の結月、双子なんだ!!ちゃんと見分けてくれないと虐めちゃうぞ!!」


 そぅ笑いながら自己紹介をしてくれる瑞希さん、


「初めてまして、松原橙李、高2です。お願いします!」


 そう自己紹介すると


「…うるさ、」


 結月さんから冷たいツッコミが、唯ちゃんで体制がついている為何とも思わないが普通の高校生なら泣くよ!?


「まぁまぁ、制服はそこにあるから適当に使って、2人は先に表に出てて、松原くんに色々教えてからいくからよろしくね。」


「「はーい」」


 そう言い2人は先に出勤、俺はこの後店長に色々教えてもらい20分後に表に出た。


「じゃあ松原君、君の指導係は結月さんね。お願いします。」


「やだ」


「瑞希やるー瑞希がやるのー」


「結月ちゃんのほうがしっかりしてるし瑞希ちゃん一緒に遊びそうだからダメ!!」


「えー」


 瑞希さんが可愛く駄々をこねている中、めっちゃコチラを睨んでくる結月さん

 店長さん、俺にも拒否権もらえませんかね??いきなり嫌だって言われてこっちも気分良く仕事できませんよ!?

 とは声にせず、笑顔で


「結月さんよろしくお願いします。」


 と頭をさげると、はぁぁ、と大きなため息が聞こえ何とか教えて貰える事になった。これから先やっけいけるのかなと思いながら初日の仕事を行った。


 初日はテーブルの片付けやお皿を洗い場に持っていったりと簡単な仕事ばかりだった。

 途中でキッチンの方にも自己紹介などをして1日目が終わった。


「じゃ、結月さん松原君に上がりかた教えてあげてね。お疲れ様。」


 そう店長に言われ2人で上がる事にした。


「…ここにシフトあるから見といて。一応グループRINEあるから招待しとく。」


 と言われ連絡先を交換した。


「ありがとうございます。あと今日は色々ありがとうございました。」


「…まぁ頑張って」


「はい、結月さんってバイト長いんですか?」


「…さぁ、てか先着替えるね」


 と言い更衣室に入っていった。

 その後も入れ替わりで着替えて出ると結月さんはもう帰宅しているみたいだった。


 バイトってこんなにドライな感じなのかな、やっぱり嫌われてるのかなと思いならが帰宅した。










     



 小説初投稿です。

 あたたかい目で読んでもらえると

 助かります。



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