第2話　生まれましたへのコメント

過ぎたる容姿は本人に取つても周囲に取つても災ひでしかない
若い女性に課せられた命題は二点である
1.妊娠しない事
2.手に職を付ける事
手に職を得て自立と自由を得んとするヒロインの選択は正しい
自由と自立への途は此の外にないからだ
女性である事はアパルトヘイト下で黒人である事と同義である
腕力の弱い男として生きる事こそは女性が自分らしく且つ人間らしく生きられる唯一の途である
全て男性は男であると云ふ其の一事を以て自分らしく人間らしく生きようとしてゐる全ての女性達の足を引つ張るより外に能の無い存在である
自分らしく人間らしく生きようとする全ての女性に取つて男は正しく其の不倶戴天の敵である
ヒロインの自立と自由とを求める闘ひの武運長久ならん事を祈り度い
敵は強大且つ狡猾にして卑劣である